Posted on 2012.05.07 by MUSICA編集部

赤い公園、得体知れずの新鋭オルタナバンドの正体を解き明かす

『2012年5月号 Vol.61』 P122に掲載

この綱を引けば絶対に助かる!っていう綱は絶対にないじゃないですか。
白も黒も、常に両方あるのが普通だし、どっちかだけにできない性格なんだと思う。これが物語を作ってるとかだと問題あると思うんですけど、音楽なんでいいかなって

■2月の黒盤『透明なのか黒なのか』に続き、5月9日に白盤『ランドリーで漂白を』が出ます。こういう趣向でのリリースによって、赤い公園の特異さ――非常にポップな志向と非常にオルタナティヴかつアンダーグラウンドな志向を同居させているという個性を明確に示すことができたと思うんですけど

全員「ありがとうございます!」?

■この白盤はポップな側面に重点を置いて作られてて、実際メロディもサウンドも黒盤と比べて格段にポップなんだけど、でもやっぱり一筋縄ではいかない雑食性やオルタナ性、アヴァンギャルドさが入ってて。非常に「らしい」作品になりましたよね。自分達ではどういう作品になったと思います?

津野米咲(G)「黒盤をレコーディングして、その後にカナダにツアーに行って帰ってきてから作った作品なので、いろんなことのネジが外れちゃってますね。ワールドワイドなネジになってる(笑)」

佐藤千明(Vo&Key)「うん、楽しんでいる感じがよく出ているかなと思います」

■黒盤のほうは割とライヴそのまんまの印象なんだけど、白盤はこれまで赤い公園が見せてきたものとは飛距離があるよね。ポップなものにしようっていうのは、どの程度意識したんですか?

津野「意識はありましたけど、でも曲でキッパリ分けることはできないと思っていたので。というか、自分達では黒盤もポップだと思ってるんですよ。さっきおっしゃったようにオルタナティヴとポップの割合としてポップな曲が多い、っていう感じで。だから曲というよりも、ヴォーカルの感じとか、音をポップにすることを心がけましたね。レコーディングもスタジオを変えたりとかして試行錯誤して……でも、ミックスの時は感動したよね。『凄ーい、キラキラしてる! こんな変わるんだー!』って感動して(笑)」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 有泉智子

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Posted on 2012.05.03 by MUSICA編集部

group_inou、ニッチにしてポップな音楽の魔法を探る

『2012年5月号 Vol.61』 P117に掲載

毒も山盛り、解毒も万全。
夕方5時に帰る場所のない子供のような音楽、健在。
ほんとすげえな、この2人の居合い、気合い、見つめ合い。

■かなりお久しぶりの新曲になるんですけど。今回の2曲は右脳と左脳が両方上手く使いわけられたシングルだなと思って。

imai(TRACK)「そうですね。実はアルバムも同時進行で作ってて、たくさん曲作ってる中でこのふたつがバランスいいかなと思って。“JUDGE”のほうは、できた瞬間にみんなに楽しんでもらえると思ったんですよね。そこに“MONKEY”っていう曲もできてきて、これは逆にカウンターパンチを当てられるなというか。AC部に作ってもらった“HEART”(前々作シングル)のPVを沢山の人に観てもらって、group_inouのことをちょっとだけ知ってる人が増えたと思うんですよ。そういう人達に違うイメージをバーンと当てられると思って選んだ感じですね」

■そもそも2年ぶりの新曲じゃないですか。でも、そんな状況の中できっちりライヴの動員は右肩上がりの2年を過ごしたと思うし、ちょっとずつマニアックな目で自分達を見る人達が増えてったり、逆にライヴで初対面の人達に出会ったりしたと思うけど、そういうことでもたらされることってなかった?

cp(MC)「初めて観た人が多いなっていう日はありますけど、お客さんがいない時もやってたし、いる時もやってるし……だからまぁ、特に区別がないっていうか(笑)。お客さんは増えたんですけど、そこでどうこうっていうのは特にないんですよね」

imai「たぶんお客さんが増えても比率はあんまり変わってなくて。昔からちゃんと聴こうと思って聴いてくれてる人もいるし、『なんだ、こいつら?』みたいな感じで観に来る人もいるし。それがずっと同じ比率のまま来てるんで。人数が増えてもあんまり変わってないです」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.05.02 by MUSICA編集部

クリープハイプ、遂にその圧倒的なロックの本性が露わに!

『2012年5月号 Vol.61』 P99に掲載

「そんなこと言ってもしょうがないでしょ」ってみんな言ってることを、
感動するメロディに乗せて、人を巻き込んで演奏するっていうことは、
凄い特別なことだと思うんです

■いよいよメジャーデビューっていうことなんですけど、このアルバムは、これまで以上に多くの人に自分達の音楽を届けていこうっていう気概に溢れた作品になってますよね。やっぱり、思うところは大きいですか?

「そうですね。メンバーが自分ひとりになったりして、活動が上手くいってなかった時期があった分、(メジャーに対して)憧れもあったし、コンプレックスもあったので。出てきて何年かですぐに認められてデビューする若いバンドも見てきたし、特に最近って、そういうバンドが多い傾向があるなと思ってて。そこに対して悔しいというか、負けたくないっていう気持ちが凄くありましたね。でも、前回の『待ちくたびれて朝がくる』を作れて、今まで以上に反応もあったし、このままこの形で伝えていけるなっていう自信もついたので。人に伝えていけるやり方がわかったというか」

■コンプレックスがあったっておっしゃいましたけど、尾崎さんって、野心が凄く強い方だと思うんですよ。

「はい」

■他のバンドに対する悔しいっていう気持ちも、決して隠さないですよね。その野心の大きさって、どうして生まれてきたものなんですか?

「物事を斜めから見る癖があるし、視点が人と違うんですよ。根本的に人とズレてるなっていうのは、最近、特に感じていて。常に負けてる状態から相手と対峙するというか。そういう人との接し方で今までやってきたっていうのが大きいと思います」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 天野史彬

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Posted on 2012.05.02 by 有泉智子

4/26 久々のSEKAI NO OWARI。

4/26、SEKAI NO OWARIに取材。
5月30日リリースのニューシングル『眠り姫』についてのインタヴュー。
MUSICAとしての取材は昨年12月発売号(MUSICA1月号)の武道館密着以来、
作品インタヴューとしては、“スターライトパレード”以来だから約8ヶ月(!)ぶりだったのですが、
4人は、びっくりするくらい、4人のままだった。
どんなふうに状況が転がろうとも、目標が大きくなろうとも、
SEKAI NO OWARIは、世界の終わりの頃からの芯を持ち続けたまんま進んでいるんだなと思いました。
楽曲も、いわば『EARTH』の頃を彷彿とするようなアレンジになっていて、
メジャーデビュー以降の様々な挑戦を経て、
もう一度自分達の音楽の核を見つめ直していったことが感じられる仕上がりに。
詳しくは記事を楽しみにしててください。

Text by 有泉智子

Posted on 2012.05.01 by MUSICA編集部

avengers in sci-fi、表現者として迎えた抜本的な変革の理由

『2012年5月号 Vol.61』 P111に掲載

凄く気持ち悪いアルバムなんですよ、これ。
あまりにパーソナル過ぎて醜態極まりないというか……。
ただ、やっぱり音楽って自己表現だから、痛々しいまでに感情を吐露することが必要だったんです。ようやく俺、音楽を作る資格を得たのかなって思うんですよ

■インタヴューとしては昨年末のシングル『Sonic Fireworks』以来なんですけど、あの時キーワードで出てきたTRFとかダフト・パンクとか、ちょっと懐かしい感じのエレクトロ・フレーヴァーを凄く感じるアルバムで。

「うん、そうですね」

■あと、これもこの間ちょっと話してましたけど、全体的に言葉がダイレクトになってきていて。それも含めて、アベンズの音楽がいい意味で歌謡曲化してるんだなぁっていう印象を強く受けたアルバムだったんですけど。

「もう大体の要素が出ちゃったんですけど(笑)。でもまぁ、そうですね、歌を強くしたかったっていうのは本当にその通りで。やっぱり言葉がダイレクトに響いてくるっていうのは凄く目指してたところなんですよ。突き刺さるような言葉というか。メロディと相まってではあるんですけど、そういう強引にねじ込む強さみたいなものは必要かなと思って。そういうところは今までやってこなかったかもしれないんで、チャレンジだったというか」

■それは、歌の言葉をダイレクトに響かせたかったっていうことも含めて、自分が感じたこととか自分の経験してることを曲にしたいって思いが強くなってきたんですか?

「それは……単純に自分のことを歌いたいっていう欲求が出てきたんですよね。変な話、最近、音楽が全然好きじゃないんですよね。どのタイミングで辞めようかって思うぐらいの(笑)」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 寺田宏幸

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