Posted on 2012.09.17 by MUSICA編集部

SWEET LOVE SHOWER 2012、恒例の速報レポート!

今年も山中湖畔に3万人が集い、歌い、泣き、踊った!
富士の麓の壮大な自然に至極の音がこだまする
色褪せることのない夏の終わりの音楽の楽園――

『MUSICA 10月号 Vol.66』P78に掲載

 夏休み最後の週末にフェスシーズンを締め括る恒例のライヴイベントとなったSWEET LOVE SHOWER。山中湖での開催となってからMUSICAで毎年行っているレポートも6回目となったが、今年は両日共にチケットがソールドアウト。2日間で延べ3万人が大自然の中で音楽を堪能した。
 ちなみに、SLSと言えば、いつも話題になるのが富士山が見られたか/見られなかったか。快晴ならステージ越しに姿を現すはずのロケーションであるだけに、天候の良し悪しという意味も含めて、日本一の山を拝めたかどうかがその年の成功のバロメーターになっているところがあるが……今年は2日目の昼にほんの一瞬だけ見ることができた。雲のない気持ちのいい青空というわけにはいかず、ゲリラ的な豪雨も交えながら、晴れたり雨が降ったりの2日間となった。

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text by 寺田宏幸

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Posted on 2012.09.16 by MUSICA編集部

クリープハイプ、頭角を表した新鋭バンドがさらにブレイクスルー!

相も変わらず負け続け、相も変わらず嘲笑され、
相も変わらず世界を見放し世界に見放されながら、
ロックだけはと明日を見る。
今、最もロックと共闘関係にあるクリープハイプ。
尾崎世界観の世界観を観る、掘る、そして天日に干す!

『MUSICA 10月号 Vol.66』P70に掲載

■尾崎くんの歌っていうのは、基本的には家の中で何が起きていて、何を考えているかっていう世界を歌っていると思っていて。だけど、今回の“おやすみ泣き声、さよなら歌姫”は、ドアノブに手をかけるくらいのところまで出て来かけてるような変化を感じました。自分の中ではどうですか?

「うーん……前回のアルバム(『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』)を出して、ちゃんとこれで受け入れてもらえるって感じられたのは大きいですね。だから出て行きたいんですよね。あとは“オレンジ”って曲が自分の中でデカくて、よくも悪くもそこに引っ張られてる感じはします。今回曲を作る時には、あの曲が邪魔だなっていうか、凄くプレッシャーを感じましたね」

■ “オレンジ”は言ってみれば、メジャー対応というか、聴く人を選ばない曲を、ってところを狙って作ったんですよね。

「そうですね。それでもう1回同じような曲を求められちゃったりすることが、やっぱりプレッシャーで。“オレンジ”は狙って作ってはいるんですけど自分の感覚も入れているし、絶妙なバランスで奇跡的にできていて。だから、ほんとに100%狙って作ってたら……僕素直な人間じゃないし、作れなかったとも思う」

■“オレンジ”は、ファンの中には「メジャー行って、ブレイク狙った曲だ」と捉えた人もいれば、「クリープハイプって凄く聴きやすいね」って入ってきてくれた人もいたりと、ほんとにいろんな面があったと思うんだけど、自分ではどう解釈してますか?

「『狙ってる』って意見ももちろん耳に入ってきたし、でも、ちゃんと聴けば絶対わかるし、まだそこまで入ってきてくれてはないんだなって思って。でもそういうふうに言う時点で(自分達のことを)気にはしてくれてるんだなって思ったし、時間さえあればそういう人にも届けられるって思ってたんですよね。今回プロデューサーの人と初めてやることになって、その人に言われたのは、“オレンジ”って曲はちゃんと世の中に届くような曲だけど、でもまだ自分達が思ってるほどは届いていないし、もっと多くの人に届けたほうがいいから、何回も同じところに向けてやっていくって作業はしたほうがいいってことだったんです」

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text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.09.16 by MUSICA編集部

Galileo Galilei、衝撃の新体制へ! 自宅「わんわんスタジオ」潜入

新作制作スタートが告げられる中、
突如届いたメンバー脱退の報。
3人になったGalileo Galilei、
『PORTAL』によって幕開けたはずの新たな旅は
一体どこへ進むのか!? 緊急潜入&雄貴独白!

『MUSICA 10月号 Vol.66』P64に掲載

 8月13日(月)。小雨が降りしきる中、ガリレオの拠点であり住居でもある札幌のわんわんスタジオを訪れた。4月末にツアーを終えてから表立った活動のなかったガリレオだったが、7月に入ってスタッフから「秋にミニアルバムを出すことになり、制作に入った」という連絡が入り、久しぶりにわんスタを覗きに行くことになったのだ。もちろん、そのミニアルバムとは先日アナウンスされた10月31日発売の『Baby, It’s Cold Outside』のこと。だが、取材の5日前、突然ひとつの報せが届いた―――岩井郁人と野口一雅の脱退、だ。
 この号が出る直前にはオフィシャルから発表されるので、すでに知り、衝撃を受けている人も多いと思う。筆者も、実は野口が抜けるという話は少し前から聞いていたのだが、岩井脱退の話は寝耳に水。実際、ミニアルバムの制作は岩井も含めた4人で進めていたはずだったので、とても驚いた。とはいえ、リリースは予定通り秋を目指して制作続行とのことで、脱退の件も含め、ガリレオの現状を捉えるためにわんスタへ向かった。
 表紙巻頭取材以来8ヵ月ぶりに訪れたわんスタ。『PORTAL』の完成時に「新しい旅の入り口に立った」と興奮しながら5人と語り合った場所で筆者を迎えてくれたのは、雄貴&和樹の尾崎兄弟と佐孝仁司――つまり、稚内で幼い頃から同じ時間を共有してきたオリジナルメンバーの3人と、稚内からガリレオハウスに引っ越してきた尾崎兄弟の愛犬、「こたろう」。岩井がわんスタを去ったのがつい先週のことだと聞いていたので、精神状態も心配していたのだけど、3人ともすっきりとした顔で歓迎してくれた。

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text by 有泉智子

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Posted on 2012.09.15 by MUSICA編集部

THE BAWDIES、真夏のレコーディングに独占密着!

日本におけるほんとうの意味でのロックンロールの復権――
シングル『LEMONADE』と共に、いよいよ新章の幕が開く!
その始まりの予感に満ちたレコーディング現場に独占潜入!!

『MUSICA 10月号 Vol.66』P58に掲載

7月19日 都内スタジオ
 夕方17時過ぎにスタジオに到着。ブースから出てきたメンバーと挨拶を交わす。その表情は明るく、気負うことなくリラックスしながらレコーディングに臨んでいることが伝わってきた。ちょうどベーシックを録っている最中らしく、4人全員でブースに入り、頭から演奏しては、音をチェックするということを繰り返していく。そしてワンテイク録るごとに、メンバーそれぞれがそのテイクの印象を話し、エンジニアの中野正之氏と意見を交わしながら、フレーズや曲の構成を微調整していく。この日録っていた曲は、TAXMANとJIMのギターが有機的に絡み合い、弾けるようなポップさを振りまく、陽性なナンバー。途中、ROYのアンプにトラブルが発生して、少しの中断を余儀なくされたが、無事に解決し、レコーディングは進んでいく。何テイクかを録り、メンバーは一度コントロールルームに移動し、あらためて音をチェック。TAXMANからベースのフレーズを少し変えたほうがいいんじゃないかという話がでる。さらにJIMとMARCYからはテンポのバラつきが気になるとの声も。そこからまたブースへと戻り、さらにテイクを重ね、音の精度を上げていく。

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text by 板子淳一郎

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Posted on 2012.09.15 by MUSICA編集部

flumpool、ツアー『Because… I am』東京国際フォーラム密着!

全52公演、5ヶ月強の最長ツアー
『Because…I am』、遂にファイナル!
さらに矢継ぎ早にシングル→アルバム→アリーナツアーを発表!
MUSICA恒例の必殺完全密着:東京国際フォーラム、
運命を告げる日編

8月20日(月) 東京国際フォーラム ホールA

 12時半にいつものように隆太がまず楽屋入りする――筈だったが、この日はまず誠司が入って来た。そしてその後に隆太が入って来て、この日もヴォーカルルームという、開かずの間に入っていった。一言挨拶をしようとドアノブを回すものの隆太の部屋だけ鍵がかかっていて、開かない。その数秒後に隆太がのそっと出てきてくれた。
 国際フォーラム2日目となるこの日、何となく疲れていそうだったのでそれを告げると「まあ、そうですね。………はい……疲れたぁ」と苦笑いを浮かべる。きっとこれはライヴだけの疲れではないなと思ってそう言うと、「まさに。レコーディングですよね。かなり進んできてますよ」とまっすぐな目で言う。「ちょっと前までは歌詞を書くためにいろいろあったし、今は歌入れのためにいろいろあるし、まあいろいろあるんですよね、レコーディングはレコーディングで(笑)。今日はライヴですけど、いろいろやってますよ」と近況を伝えてくれる。そう、彼らは今、アルバムを作っている。その話はこの日のライヴのひとつのクライマックスにも繋がるので、後述させてもらおう。
 食事中の元気に挨拶して、一生と誠司のところへ行く。互いに蒼い色の服を着ているふたりはリラックスしながら迎えてくれた。どれぐらいリラックスしているかと言うと、あのオシャレな誠司が、自分達のツアーTシャツを着ている、それぐらいリラックスしている。どう、これで伝わるかな?
 13時42分、サウンドチェックのためにステージにまず誠司が現れる。大きな声で「今日もよろしくお願いしまーーーす!!!」と張り上げ、国際フォーラムの隅々にまで行き届くよう挨拶を交わす。

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text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.09.14 by MUSICA編集部

くるり、創造が迸る最高傑作!

僕らがロックバンドに、音楽に、くるりに興奮し、
心震え、笑い、涙する理由のすべてがここにある!!
大傑作『坩堝の電圧』、この音楽の果てなき創造性と
未来への切なる願いに、光と祝福あれ!

『MUSICA 10月号 Vol.66』P44に掲載

■そもそも、このアルバムのコンセプトだったりイメージだったりっていうのは、最初から岸田さんの中にあったんですか? それとも、やっていく中でだんだんと見えてきた感じだったのか?

「始まりの頃は、省念くんとかファンファンの持ってる音楽的な引き出しと、自分達が持ってる音楽的な引き出しっていうのを考えた時に、そのどっちでもないものになるような感じが割とあったんですよね。どういうことかっていうと、たとえばラのシャープの音ってトランペットは出しにくいんですよ。出しにくいけど、俺はそんなこと知らんから、ラのシャープが入った曲を書く。そうすると、吹くのが難しいから、普通に吹いてる時よりも音の鳴り方に緊張感が出てくるわけです。あるいは、自分の持ってるピッチ感とまったく違うピッチ感を持ってる人と一緒にやると、それまでにはなかった何かが出てきたり。相手が全然関係ない人とやったら戸惑うんですけど、一緒の景色を見ようとしてる人やったら、それが凄く面白く響いて、独自のモノになっていくんですよね。で、それが自分にとっても凄く楽しかったし。このアルバムはそういうものの集合というか」

■それは凄くよくわかります。だからさっき話したこれまでのくるりの集大成的な音楽性でありながら、でも明らかにこれまでと違う、アップデートされた感覚が鳴っていて。

「そう。だからこのアルバムのデモを出したら、それはそれでおかしいアルバムになんのちゃうかなと思うぐらい、そのアイディアのレヴェルっていうのは越境的というか、エクレクティック(折衷的)なものやった。それはやっぱり、このメンバーになったっていうのが凄く大きいでしょうね。せやから、音楽的に考えると、相当おかしいことになってるアルバムのような気がしてます」

■実際、相当おかしいことになってますよ。単純に、こんな音楽聴いたことがない。

「でしょ。そうですよね」

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text by 有泉智子

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Posted on 2012.09.14 by MUSICA編集部

BUMP OF CHICKEN、ツアー徹底総括&新曲『firefly』を紐解く全員インタヴュー!

名実ともに待望の新曲“firefly”、
7ヶ月に渡るツアーでの日々、
さらにこの先にあるものは――
4人が1年ぶりに話すインタヴュー、
その2時間半ものドキュメンタリーの記録、そして記憶

■7ヵ月にわたるツアーはいっぱい密着させてもらい、ありがとうございました。

全員「こちらこそありがとうございました!」

■ただ、インタヴューとしては実は1年ぶりで。ツアーの話から、今回の『firefly』から、いろいろ辿って訊きたいと思います。

全員「よろしくお願いします!!」

■まずはツアーなんですが。約3年半ぶりに旅に出て7ヵ月強回り続け、バンドの長いヒストリーの中でもとても特別な時間を過ごしたと思います。終わってみて、どういうふうに感じてますか?

増川弘明(G)「7ヵ月間、ほんとにいろいろありましたけど、凄く楽しかったなという感想があります。すべてが楽しく……今は……」
直井由文(B)「今は楽しくないの?(笑)」
増川「いや、楽しかったなぁと今も思ってるんですけど。ほんとにライヴにしか気持ちも体も向けられなかったけど、凄く充実した、濃い時間で」
升秀夫(Dr)「始まった頃はこの夏を想像できなかったけど、無事完走できてホッとしましたね」

■フジとチャマは?

藤原基央(Vo&G)「そうですね。僕も同じで、凄く楽しかったなというのと無事に回れてよかったなというのが一番強いかなと思います。いっぱい歌ったなぁ~と思います(笑)」
直井「僕もやっぱり楽しかったですし、たくさんのものを吸収できたと思うし、ほんとに勉強になったツアーだったなと思います」

■初日の楽屋での様子を見ていて、非常に微笑ましかった。楽屋に入ってきた4人が「ここから本番まで何するんだっけ?」って言ってたんだよね。

全員「あははははははは!」
升「リハーサルのやり方さえ思い出せなかったもんね(笑)。普通はこの曲でサウンドチェックして、この曲で細かいところをチェックするとかやるんですけど、最初は感覚を忘れてるからとりあえず全部やるか!みたいな感じでしたね(笑)」
直井「4人共久しぶり過ぎて、顔がニヤける感じ。緊張が凄いあった!」
升「緊張というより、やっぱりただの不安だよ。とりあえずライヴが始まって最後まで行けるのか?っていう不安がまず凄くあった」
藤原「そうそう」

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text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.09.14 by MUSICA編集部

盟友対談! Dragon Ash×10-FEET

Kj「『今はロックバンドをまだやりたい、やらせてください』っていうのは100%本音で。10年後も、その時一番楽しいことをちゃんとやってたい。それが表現者の唯一のルールだと思う」
TAKUMA 「ほんま、これからじゃないですか? 僕らみたいなミクスチャーロックバンドが歳を取っていく時代っていうのは、まだ前例がないわけで。それをこの仲間でやりたい」

『MUSICA 10月号 Vol.66』P28に掲載

■こういうタイミングだからこそ、Dragon Ashの盟友に登場していただきたいなと思いまして、10-FEETに来ていただきました!

TAKUMA「ま、呼んでもらったからにはしっちゃかめっちゃかにさせてもらいまーす!(笑)」
Kj「いや、ていうかお前が頼りだから。俺らはもう呑んでるから、お前に任せた!」
TAKUMA「おいっ!(笑)」

■というわけで、今日はお互いのことをいろいろ語り合ってもらいたいんですが――。

Kj「じゃあ俺から! この中では今、俺が一番ヒットポイント少ないんで、早めに喋りたいと思います!(注:ライヴと酒で、すでにかなりの体力使ってます・笑)」
TAKUMA「ははははは!」 
Kj「そもそもは、俺がインディーズ番組みたいなのを観てる時に“RIVER”を聴いて、『こいつらヤバイな』と思ったのが始まりで。で、2005年のROCK IN JAPAN FES.で一緒になったんで、俺はライヴ観るのを楽しみにしてて、(ステージの)袖で観てたんです。で、待望の“RIVER”が始まったんだけど、いまいちお客さんのノリが悪くて我慢できなくなって、客席に走ってって友達と一緒にブワァ~って騒いで、モッシュサークルを作ったんす。で、騒いだからにはちゃんと挨拶しようと思って、『ライヴ超よかったよ~!!!』って楽屋をガチャッて開けたら、ライヴ前で超ナーバスになってるELLEGARDENがいたっていう……」

■楽屋間違っちゃったんですね(笑)。

TAKUMA「隣のテントから『“RIVER”、超よかったよ~!!!………あ、ごめん』っていうのがめっちゃ聞こえてきたもんな(笑)」
全員「あはははは!」
TAKUMA「で、その直後に、うちのテント、ガチャーッ!開けて『超よかったよ~!!!』って、ベッコベコになったハイネケン振りかざしながら入ってきて(笑)」
NAOKI「でも、さすがに2回目だから、エルレのテントよりも若干テンション低かった」
Kj「(爆笑)」
KOUICHI「で、俺ら、建志が出ていった後、3人で小声で『おいっ、今のKjやろ? よし、俺ら今キテるな!』とか言って(笑)」

■それが初対面?

TAKUMA「そうっすね。その後、勇気を振り絞って京都大作戦に誘ってOKもらえたんですけど、あろうことか、その年の大作戦が中止になって」

■見事に台風が来ましたよね(笑)。

TAKUMA「でも中止になった時、建志はすぐに電話してきてくれて。『そんな顔で泣いても泣く前からめちゃくちゃ気持ち悪いし、泣いても顔気持ち悪いだけやし、やめときー』みたいな、一切慰めになってない、建志なりの優しさをくれて」
Kj「ま、俺が心配だったのは、10-FEETの3人じゃなくて、1万人分のホットドッグをオーダーしちゃった友達のほうだったんだけどね(笑)」
全員「はははははははは」

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text by 有泉智子

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Posted on 2012.09.13 by MUSICA編集部

Dragon Ash、ロックには今もこのバンドが必要だ――試練の現状と会心のニューシングルをすべて語る

今なお、誰より熱く滾らせる夢と衝動。
ロックンロールへの無尽蔵の愛と決死の覚悟――
たった一度の生を生き切るための新たな金字塔アンセム
『Run to the sun/Walk with dreams』遂にリリース。
デビュー15年、戦い続けたバンドに訪れた最も過酷な試練、
けれど、この曲と共に謳う、
――僕らにはDragon Ashが必要だ

『MUSICA 10月号 Vol.66』P16に掲載

■今回は2曲とも、曲調は違えど、辛いことや上手くいかないことも多い現実の中で、それでも諦めず、自分の夢や情熱を最大限に燃やして生きていこう、進んでいこうっていうメッセージが強く歌われているじゃないですか。こうなったのは――馬場さんが亡くなる前も、2011年という1年はこのバンドにとって試練の年で。建志さんが倒れたのもそうですけど、ツアーの真っ最中に震災が起こったり、馬場さんの左手が動かなくなって一時バンドを離れたり、ずっと仲間としてやってきたディレクターさんが病に倒れて亡くなったり――。

「そうやって並べていくとヤバいね、もう(苦笑)」

■そういう状況の中で、Dragon Ashとしても、降谷建志個人としても、音楽を鳴らし歌を歌っていくということに対して改めて考えたり決意したことがあったと思うし、それが今回の曲にダイレクトに繋がっているんじゃないかと思うんですけど。

「それは間違いなくあったね。俺はそういうのをインタヴューで言うのは好きじゃないから言わないけど。でも、その代わりに音楽でそういうことを表現しようっていう決意みたいなのはあるんだと思う。ドラゴンに限らずだけど、自分の音楽人生をこういう気持ちで全うしよう、みたいな。口には出さない決意表明みたいなのが音楽により濃く出てる時期だっていうのは間違いないと思う。そもそもアーティストが綺麗ごと言わなかったら誰が言うんだと思うんだよね。だから俺らは言ってくべきだし」

■綺麗ごとっていうか、希望ですよね。

「うん、そうね」

■そういうものが音楽にちゃんと結実していったものがここにある2曲であり、同時期に作っていたデモである、と。

「だと思う。相当いい温度でレコーディングしてたと思うよ。特に“Run~”は、Dragon Ashというバンドがそのまま鳴ってる、バンドの空気感がそのまま曲になってると思うし。これ、メッセージソングではないからさ。だって<走らせてくれ>って言ってるんだから(笑)。ほんと、決意表明だよね」(続きは本誌をチェック!)

 

text by 有泉智子

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Posted on 2012.09.05 by MUSICA編集部

「閃光ライオット2012」に行ってきました。

過去にはあの「Galileo Galilei」や「ねごと」を輩出した10代限定(!)のロックフェス、「閃光ライオット」の決勝大会を観てきました。昨年に引き続き、日比谷野外音楽堂での開催です。

10,000組を超える応募の中から、この日のステージに立ったのは全9組。

グランプリを受賞したのは……素肌に革ジャンの不良ロック、「バンクス」というバンドでした。

 

近年は10代でもものすごい技巧派だったり、多彩な楽器を使い分けるミュージシャンも多い中(9組とも本当にレベルが高かった!)、ただただ感情をストレートにぶつけるその姿は逆に新鮮な衝撃。

Base Ball Bear小出氏も語っていたように、その「直球一本な感じ」が審査委員の心をも動かしたのでしょう。

 

この大会から、MUSICAの表紙を飾るミュージシャンが現れるのか……今から楽しみですね!

by 関取 大