Posted on 2012.10.15 by 有泉智子

MUSICA11月号発売、そしてエレカシ宮本、想いを伝えた野音

MUSICA11月号、本日発売です。

表紙巻頭は2年ぶりのリリースを果たす凛として時雨。
flumpoolアルバム第一声に、
神聖かまってちゃんもアルバム第一声にして現状を徹底的に語り合う充実取材、
さらに渾身のボカロ特集などなど、面白い号になってます。
(詳細は告知ページをご参照ください)。
是非に読んでください。よろしくお願いします。 

さて、昨日はエレカシ、宮本さんの想いを伝える日比谷野音に行ってきました。

 

(photo by 三吉ツカサ)

 “夢のちまた”から始まり、“悲しみの果て”などはもちろん、
“うつらうつら”や“花男”等々も交えて結果1時間のステージに。
基本一人での弾き語り、
何曲か近年サポートとして脇を固めてきた蔦谷さん&ヒラマさんと共に、
さらに最後はバンド全員で新曲“ズレてる方がいい”で締め。

特別なステージ、でも、いつもと同じく真っ直ぐに心に響くステージでした。
もちろん本人にとっても常とは違う、
特別な想いをもって臨んだステージだったのは間違いないでしょう。
でも、「確信をもって作り上げた歌を、全身全霊をかけて歌い響かせ、
相手の心の真ん中に届ける」という姿勢は
宮本さんが常に一貫して貫いてきた姿勢であり、
エレカシのライヴはいつだってその生き様が鳴るものだった。
それは今日もまったく同じで、変な感傷もなく、
ただその歌の素晴らしさをきっちりと響かせた宮本浩次は、
やっぱり凄まじいロックアーティストだと再確認しました。

 ただ、最初のほうのMCで
(MCでは耳の不調に気づいた時のことから入院生活のことまで話してくれました)
「手術の前に、もしかしたら苦みを感じなくなったり、
声が出なくなるかもしれませんが、
それよりも命を優先しますと言われました。
それでやっぱり、いろいろ覚悟しましたよ」というような話をしてくれて、
宮本さんはつとめて明るく語ってくれたけど、
なんかもう、心臓がぎゅうっとなりました。
本当に、この日を迎えられてよかったです。

 「ひとりで歌う分には大丈夫なんですけど、
まだバンドと一緒だと難しい」とおっしゃってた宮本さん、
どうか焦らずゆっくり次へ向かってください。待ってます。 

それにしても会場の外も凄い人だったし(1000人近くいたみたいです)、
出待ちしてる人の数もハンパなかった。
大抵は出待ちって自分のためにするものだけど、
この日はみんな、宮本さんにエールと感謝を贈るために出待ちしてたのが伝わってきた。
みなさんの想い、ちゃんとご本人にも伝わってましたよ。
やってよかったと、笑顔でおっしゃってました。

 なおエレカシ、あくまでライブ活動がしばらくお休みなだけで、
活動休止ではありません。故にもちろん取材もします。
11月発売のMUSICAでも、デビュー25周年と現状について
掘り下げるインタビュー実施予定。

少し先だけど、楽しみに待っててください。

text by 有泉智子