Posted on 2012.04.27 by MUSICA編集部

KUDANZ、混沌の時代に咲いた神聖なる歌

『2012年5月号 Vol.61』 P105に掲載

俺、今までずっと強くなりたいと思って音楽やってきたんですよ。
だけど、なかなか強くなれなくて、それが嫌だった。
でもそれはきっと、まだ自分を受け入れてなかったからなんだと思います

■本っ当に素晴らしいアルバムです。

「ほんとですか!? ありがとうございます」

■この音楽に導かれてとても深い心の旅をしていくような、そういう体験をさせてくれるアルバムで。それはゲンくん自身がそういう旅をしながらこの作品を作ったからなんじゃないかと思うんですけど。

「そうですね。だからタイトルが『僕とターヘルアナトミア』っていう……ターヘルアナトミアっていうのは解体新書って意味なんですけど。“信じない”っていう曲は17歳ぐらいの時に作った曲だし、あとは“アダム”も20歳になるかならないかぐらいの時に作った曲で」

■そうなんだ。

「はい。ちょっとアレンジ変えたりとかはしてるんですけど。でも、作ったけど、ずっと歌ってなかったんですよ。たぶんライヴでもほとんどやってないくらいで。だから、これまで歌わなかった、歌えなかった曲達が入ってるのが今回のアルバムで……このタイミングで出しておきたかったんですよね。音楽を始めて10年以上経ったけど、その間にあった出来事を全部――自分の中にあるいいものも悪いものも、1回全部出してから次に進みたいなっていうのがあって。だからほんと、僕の解体新書というか、自分がこれまで感じてきたことを一つひとつ紐解いて、みんなに聴いてもらえたらなっていう意味合いで作ったアルバムです」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 有泉智子

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