Posted on 2012.06.23 by MUSICA編集部

tacica、その音楽の軌跡に迫る久しぶりのロングインタヴュー

芯になるものが最近はすごく明確にあるから、それ以外に対する執着心は『jacaranda』の頃から比べると圧倒的に少ないですね。でも反対に、譲れない部分に対する熱量は、凄く上がってる

『MUSICA7月号 VOL.63』P102に掲載

■『Human Orchestra』から丸5年を記念して、ミニアルバムがリリースされます。まずは、自分がどんなことを思いながらこの作品を作っていったのかというところから訊けますか?

「あんまり『Human Orchestra』を意識したっていうのはなくて。そういう意味では今まで通り、作品の中での起承転結を考えながら、いいミニアルバムを作ろうとだけ考えて作りました」

■具体的には、いつぐらいから作り始めていたの?

「そもそも最初の曲を作り始めたのは、アルバムを作ろうとしてたんですね、普通にフルアルバムを。ただ、曲は常に作ってるから」

■人によっては、デビューする前は常に作っていても、デビュー後は作品に向けて作っていく形に切り替わる人もいるし、変わらず日常的に曲を作り続ける人もいると思うんですけど、猪狩君は後者?

「一概にそういうタイプではなくて。締切がないと歌詞も上がらないし(笑)。でもいいメロディとかって全然なんも考えてない時に出てきたりするものだから、それはその時ごとに吹き込んでいて。で、そういう断片を整理する日とかもあって……そういう意味では日常的に作ってます。でも、とはいえ1曲目の“CAFFEINE??涅”とかは完全にミニアルバムの1曲目を作るっていう意気込みで作ってたりとか……だから曲ごとに違うんですけど。でも、曲はできる時に作るっていうスタンスですね。作らないと後々自分の首を絞めることになるし(笑)」

■どういう時に曲が生まれることが多いですか?

「作ろうとしてない時っすね」

■あ、やっぱそういうもんなんだ。

「うん、だから困るんですよね……」(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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