Posted on 2012.02.17 by MUSICA編集部

[Champagne]、勝負作『Schwarzenegger』完成第一声!

『2012年3月号 Vol.59』 P36に掲載

“Kill Me If You Can”っていう曲のタイトルとここで歌ってることが、 このアルバムで一番言いたかったことで。本当に自分の全部を曝け出したし、 そういう俺と俺の音楽を殺せるもんなら殺してみろ、でもヤられる気は全然ないぜって

「――このアルバムのインタヴューって、これが初めてなんですよ」

■そりゃそうでしょう、だってつい3日前にトラックダウンが済んだばっかりの、正真正銘アルバム第一声インタヴューなんだから。

「そうなんですよ! しかもまだほとんど誰にも聴かせてないので、感想を聴くのも初めてっていう。だから今から何を触られて、何を揉まれるのかなぁと思って緊張してます……たとえるなら初めてベッドインする男の子みたいな気持ちと言いますか」

■その割には自信ありっていう顔してるけど(笑)。今日はフレッシュな気持ちで、かつ掘り下げたところまで話を訊ければと思いますので。

「よろしくお願いします」

■というわけで、正確にはまだマスタリング前ではあるんですが、遂にサードアルバムが完成しました。まずはとにかく、おめでとう! これは凄いアルバムになりましたね!

「ほんとですか!? あーよかった! ですよね? いいっすよね?」

■バッチリ! というか、本当によくここまでのアルバムを作り上げたなぁと、圧倒される作品です。

「ありがとうございます」

■非常にドラマティックで感動的な大作であり、そして同時に、非常に本質的なロックアルバムだと思いました。実は、自分が事前に予想していたものとはかなりタイプの異なるアルバムだったんだけど、そこに[Champagne]というバンドが抱いているロックに対するロマンと意地を凄く感じたんですよね。あと、とにかく全曲、圧倒的に曲がいい。まずは完成したての今の手応えから教えてもらえますか。

「はい、僕もこれは相当自信があります。今言ってくれた『意地』っていうのは当たってるかもしれないですね。今回、考えて作る部分をかなり削ったんですよ。本当に自分の直感を貫き通したっていうか、俺がカッコいいと思ったものが絶対に一番カッコいいし正しいんだって信じて、そこを貫いて作ったというか。俺、悩んだりするとみんなに意見を訊くんですけど、そこでその意見に従うというよりも、『バカヤロー、見てろよ』って気持ちを奮い立たせるために意見を訊くってところもあって。こういう意見もあるんだなって知った上で、『いや、でも俺はこうするぞ』っていう意志を固めるというか」

■それ、相談されてるほうはかなり不毛だね(笑)。

「ははははは。もちろんその過程で自分の中で葛藤はあるし、いろいろ考えるんですけど。でも今回は特に、誰の意見にも影響されずに貫き通した曲ばっかり集まってますね……」(続く)

Text by 有泉智子

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