Posted on 2012.07.19 by MUSICA編集部

くるり、「Clear Water Japones」秋田公演密着&『everybody feels the same』インタヴュー

新編成となって初めてのシングル『everybody feels the same』をリリース! ワンマンツアー「Clear Water Japones」秋田公演に密着しつつ、新曲インタヴューも交えて現在進行形のくるりの真意に迫る

■本っ当に素晴らしいライヴでした。こんなロックバンド、ちょっと観たことないなと思って感動してしまって。ご自分達では、今日はどんなライヴでしたか?

ファンファン(Tp&Key)「熱気が凄くて暑かったんですけど(笑)、凄く楽しくできました」

■ファンちゃん、凄いエモーショナルでしたよね。なんていうか、男気が見えた。

佐藤征史(B)「男気、確かに(笑)」
ファンファン「(笑)なんか省念さんとかがガーンと出ていってお客さんの視線がそっちに集まると、凄い悔しくなって、こっちも見ろや!と思って気合いが入ってしまうというか。ただ、今日はスカートが長くてちょっと動きにくかったんですけど」
佐藤「あ、それで上半身のアクションが派手になってたんや(笑)。でも今日は音もよかったし、お客さんも凄い近くて、笑顔の人が多かったから嬉しかったですね。今回はライヴハウスツアーなんですけど、熱気とか近さとか、多分今日が一番ライヴハウスっぽかったんやないかな。」

■省念さんはどうでした?

吉田省念(G&Vc)「今回のツアーは本当に楽しいですね」

■それは何が違うんだと思います?

吉田「やっぱり自分達も一緒に作った曲がメニューに入ってるっていうのは、全然違うんですよ。血が通ってる感じがあって、非常に楽しいです。やっぱり、アルバムレコーディングを経たっていうのが僕はデカいですね。お互いの血が通ったっていう……バンドって、メンバー同士にしかわからない言語みたいなものがある気がして。で、レコーディングしたことによって、5人だけの言葉ができて会話ができるようになった感じがあるんですよね。今までは辞書引きながらやってた感じやったけど、レコーディングやってからは辞書見んでもできるようになった感じ。それは新曲だけやなくて、“HOW TO GO”とかもやってて全然違いますからね。前はできなかったですもん。ライヴであれだけ岸田さんのギターの感じを出すっていうのはね、なかなか上手くいかなかったですからね」

■岸田さんは?

岸田「今日はね、自分のマイクが臭かったですね(笑)」
佐藤「わかる! それたまにある(笑)」

■はははははは。

岸田「でもそれが別にめっちゃ嫌とかではなかった。つまり寛容になってますね」
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 text by 有泉智子

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