Posted on 2012.07.20 by MUSICA編集部

The Birthday、突き抜けたロックンロールの頂点

 

『MUSICA 8月号 Vol.64』P76に掲載

シングル『ROKA』『さよなら最終兵器』を経て、畳み掛けるようにニューアルバム『VISION』をリリースするThe Birthday。ロックの衝動とかつてなく純度高きメッセージが詰まった粒揃いの傑作の誕生を祝す

■本当に素晴らしいアルバムができましたね。これは最高傑作だと思います。

「俺も凄くいいと思うよ。好きだね」

■とても強いアルバム――それはサウンドもメロディも、そしてそこに込められた意志も含めて、本当に強く、心を掻きむしられるようなロックアルバムだと思いました。ご自分ではどうですか?

「確かに、強いっていうのは俺も思った。強いっていうか……太いっていうかさ」

■そうですね、芯が太い。1本の大きな道を真っ直ぐに突き進んでいくような感じがあるというか。かといって、重いわけではまったくなくて。

「そうだね、重くはないかな。ハッピーだよ」

■最終的に明るいというか、突き抜けた清々しさがありますよね。なんでこういう作品になったんだと思います?

「それはわからん!(笑)。それは毎回言うけどさ、どうしてこうなったかっていうのは、さっぱりわかんないね」

■『ROKA』のインタヴューの時に、私が軽やかだって言ったら、「全然軽やかじゃねぇよ、むしろ漲ってるんだよ」って言われて――。

「ああ、言ったかも(笑)。結構いろんな人に軽やかだって言われてさ、でも俺はそれがイマイチわかんなくてさ」

■そう言われて、確かにと思ったんですよ。アルバム全体もそうですけど、音の抜けがいいし疾走感が強い、でも、その芯は凄く強固で。このアルバム聴いてると、「脇目も振らずに突き進む」っていう感覚が凄くあるんですけど。自分の信じた1本の道を、迷うことなく真っ直ぐに駆けていくということを、もう一度きっちりと選んでいったアルバムだな、と感じたんですけど。

「なるほど…………確かにそう言われると、そうだな。………………(しばし考える)……………うん、それでいいよ。自分でもそういう強さみたいなのは思ったしね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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