Posted on 2012.08.17 by MUSICA編集部

Wienners、確信を胸に理想郷へ、いざ!


『MUSICA9月号』P.116掲載

 

 

やんちゃで素っ頓狂で切なくて胸がキュンキュンキュン!
爆裂ポップの野生児集団Wienners、
無邪気な野心が花開くアルバム『UTOPIA』を手に、
いざ、光速の彼方の理想郷へ

■もの凄く幅広い音楽が並んでいて、できうる限りのいろんなものを詰め込んだ印象があるセカンドアルバムなんですけど。

「はい、まさにそうですね。とにかくこのアルバムはWiennersの可能性を探りたいなっていうところで、自分達に何ができるんだろう?とか、今後これをやるために今何をやるべきかな?とかっていうのを凄い考えたし、幅広くなったっていうのは自分でもそうだと思いますね」

■このタイミングで可能性を探りたかったのは、何故だったんですか?

「前の『W』っていうミニアルバムは、ちょうど静と動というか、メロウなところと激しいところを曲として敢えて分けて出して――」

■あの時のインタヴューでも、まだ自分達の実力ではその二面性を1曲の中でひとつにすることができなかった、と。だから性急でパンキッシュな曲と長尺の歌ものと、両極に振り幅のあるものを入れてったわけだよね。で、次の作品では、それをひとつの音楽の中に両方入れるのが目標ですっていうことをおっしゃってたんですけど。

「はい。次のアルバムでひとつにまとめよう!みたいな感じで、1月ぐらいから制作に入った時もそういうコンセプトの下で曲を作ってたんです。けど、作っていく間に結構いろんなことがあったんですよね。初めてワンマンツアーやったり、でんぱ組.incに曲を書いたり、シングルの制作とか、いろいろある中でアルバムを作っていって。そういうのを全部ひとつひとつ頑張ってちゃんと乗り越えていったら、どんどんできることが広がっていったんで、これをわざわざまとめるのは勿体ない、この状況をリアルタイムで更新していくようなアルバムにしようと思って。だから、当初の予定とは半分ぐらい曲が入れ替わってるんですよ。それこそレコーディング最終日まで作ってた曲もあったりして。リアルタイムで更新されていったものがドキュメンタリーっぽく入ってる印象ですね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 寺田宏幸

『2012年9月号 Vol.65』のご購入はこちら