Posted on 2012.09.21 by MUSICA編集部

バイザラウンド、キレ味鋭いギターロックが遂にメジャーデビュー!

それでも君は生きるのか?
ロックバンドとして舞台に立ち歌うのか?
――シビアな自問自答を繰り返した果てに、
掴み獲った肯定と希望、やり遂げる決意と覚悟。
その生き様が鋭い言葉と強きメロディに結実した
『ハローイエロー』を掲げ、いざメジャー参戦

■ソングライターとしても歌い手としても、松山くんがひとつ壁を超えた感のある作品で。とにかくメロディがいいし、歌詞も非常に強いし、歌声のパッションも格段に上がってる。確かな進化作だと思います。

「ああ、よかった。正直、作ってる時は非常に苦しかったんですけど、こうやって歌えた今は凄くすっきりしていて。実はちょっと迷ってたんですよ、バンドを続けるかどうか」

■そうなんだ。それは何故?

「やっぱり震災後、『やってていいのかな?』ってすげぇ思って……今は素人の子でも、Twitterで凄いキレのある発言をして、フォロワーがいっぱいいる子とかいるじゃないですか。アーティストじゃなくても、140字で誰かを救ったり勇気づけたりすることができる。片や、バンドなんて電気も使うし、音楽聴いて腹が膨れるわけでもねぇし。俺自身、自分がどこまで伝え切れてるのか?も常々疑ってるし。そういうバンドや音楽のネガティヴな部分が目立って見えた時があって。その上で自分がアーティストをやっていく、しかもプロとして続けていくって、よほどのことだから」

■そうだよね。

「ってことは、いよいよ中途半端なことはできない、ケツの穴まで曝け出さないとダメなんじゃねえかって思って。言いたいこと全部言って、日本の人に本気で伝えて、聴いてくれた人の生活にこんな音楽があってよかったって本気で思えるものを作らないと、やる意味ないなと思って………でも、そこまで来るのにだいぶ時間かかりましたね。ずっと新しく作品を作るという気分になれなかった。メンバーもそれぞれ悩んだり沈んだりしてて、バンドの状態としてもとても新作を作ろうって状態じゃなかったし。だって、スタジオも全員集まらなかったですからね。大概、誰かいないっていう(苦笑)。ほんとキツかったな……」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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