Posted on 2012.10.18 by MUSICA編集部

group_inou、ますます肥大化する現代のハードコアポップ

まーったく開かれていないのに、
閉じき〜ったままポップが肥大化してしまった、
まるで“電子音楽版こびと図鑑”のような、
放っとけない純粋さと猥雑さ。
そこのあなた、2010年代型のハードコアポップ
『DAY』から耳と心を逸らさないで!

『MUSICA 11月号 Vol.67』P72に掲載

▶今回は相当、音楽しちゃってますよね。

imai(TRACK)「あははは! 音楽しちゃってますか?」

▶うん。今の言葉には意味がふたつあってね。歌にしてもトラックにしても、曲の完成度がとても高いのがひとつ。もうひとつは、今まで以上にやってる音楽自身を自分達で楽しんでるな、と――「音楽」っていう漢字通りなんですけど、そういう進化と真価を感じました。

imai「そうなんですよ。今言ってもらった通り、自分達が楽しめるくらい余裕があるんですよね。それは単純に技術が上がってきたとかいうこともあるんですけど。いい感じのテンションがアルバムの中に入ったので、1曲1曲は濃厚なものなんですけど、スッと聴けるっていうか」
cp(MC)「風通しがいい?」
imai「うん、風通しがよくなったと思います」

▶group_inouで風通しがいいって、幸福な言語矛盾なんだけど(笑)。でも最近、本当に軽快ですよね。cpくん、ライヴ観てても夏休みの少年みたいにしか見えないし。

cp「はははは! 坊主にしたのが大きいのかもしれない(笑)。動き自体は変わってないと思うんで(笑)」
imai「短パンだしね(笑)」

▶本当、虫かご抱えてトンボ捕ってる感じでライヴやってるじゃない。昔は似非仙人みたいだったのが、いきなり野球帽に短パンだし。

imai「あはははははははは!!!」
cp「いやいやいやいや……(笑)。でも、なんだろうなぁ。坊主にして自分としてはスッキリしたなと思ってるんですけど、それがライヴにも出てるんですかね。自分にはわからないですけど、観てるほうにはそういうイメージがあるのかもしれないですね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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