Posted on 2012.11.16 by MUSICA編集部

星野 源、止まらぬ快進撃

またしても名曲誕生!
いくつもの終わりを越えながら、生命は進む――
そんな、儚さの向こうにある力強さを
大きく歌い鳴らした新曲“知らない”
僕らの星野 源、快進撃はますます続く!

『MUSICA 12月号 Vol.68』P48に掲載

■“夢の外へ”に続き、またしても名曲が生まれちゃいまして。

「ありがとうございます!」

■バラードというのは憚られるような、抑えた曲調の中にも非常に強いエネルギーが迸る素晴らしい曲だと思います。

「うん、力強くなりましたね」

■これを聴いて、やっぱり“夢の外へ”を出したことで完全に音楽を作るスケール感が上がったんだなぁと感じて。“夢の外へ”は曲調的にも新機軸だったわけですが、今回の“知らない”は、言わば星野さんらしさをポップミュージックという大海の中で大きく羽ばたかせた曲だと思いました。

「それはよかったです、本当に。まさにポップミュージックにしたかったから」

■ご自分では、どんな気持ちでこの曲に向かっていったんですか?

「これを作ったのは、“夢の外へ”の発売直前ぐらいで。その時、衝撃というか、ショックな出来事があって……大体、昔からショックなことがあると曲ができるんですよ。で、これもそのショックなことが起きた日に、発作的にバッて全部できて。歌詞はまだなかったんですけど」

■歌詞は、まさに苦しんでいる様子が初回盤のDVDに……(笑)。

「思いっ切り収められてますね(笑)。でも、曲ができた時点でもう『次にシングルを出すならこれをやりたい!』と思ったんですよ。“夢の外へ”で自分がずっとやりたかったポップスの片鱗というか、そこに片足突っ込めたかなぁみたいな気持ちだった時期だったんですけど、そんな時に凄く生理的にできた曲がこれで。“夢の外へ”はコマーシャルがきっかけで作った曲だったんですけど」

■はい。明確にポップスを意識して、今までの自分を壊す心意気で作った曲ですよね。

「そうです。だから、どう自分にブーストかけながらやるか?みたいな感じだったんですけど、この曲は本当に突発的に、自分の心の変化と同時にできてしまったので……真逆なんですよね。でも曲ができた時に、もう瞬間的に『これは“夢の外へ”の音像と同じ形、つまり俺なりのポップスの形で演奏したら凄くよさそうだな』と思って。だから音のイメージに関しては、できた時から完全にこの感じでしたね。で、そこから実際起きたショックな出来事に対する自分の心の整理というか、どう向き合うかっていうところでの作詞作業に入っていって………今までも突発的に曲ができてから、そのショックなことに向き合って、乗り越えたり認めたりするために詞を書くことは多かったんですけど、今回はそれにかなり時間がかかって。それこそ2ヵ月ほど苦しんで………」

(続きは本誌をチェック!)

text by有泉智子

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