Posted on 2012.12.22 by MUSICA編集部

高橋 優、稀代のシンガーソングライターの原点回帰

裸一環、髭をたずさえ地元秋田へ凱旋。
そのツアー終盤戦&大打ち上げに生潜入!
原点回帰か? はたまた一大変革か?
最高傑作『僕らの平成ロックンロール②』で
快心の一手を投じた高橋 優に、清き一票を!

 

 今回は高橋 優の故郷である秋田でのライヴに密着した。ここには大きな意味がある。
 それは12月26日にドロップされるミニアルバム『僕らの平成ロックンロール②』が、高橋ならではの原点回帰作にして、彼の新しい軸となるべく作品であり、さらに最高傑作となったからだ。
 高橋とMUSICAが初めて出逢ったのはまだ彼がインディーズだった09年の夏、作品は『僕らの平成ロックンロール』だった。だからこそ、その②が生まれる今、高橋のコアの地にどうしても触れたかったのだ。そしてその地で、彼の言葉をたくさん手繰り寄せたかったのだ。
 今回はインタヴュー中心の密着記事、どうか楽しんでください。では11月28日、秋田市文化会館へ行きます。

 朝の10時、羽田から秋田行きの飛行機に乗る直前に、高橋 優と会う。
「なんか楽そうになったね」と言ったら、「ははははは、髭まで生やさなくてもって感じですよね。起きたまんまにしか見えないですもんね。これはね、賛否両論です、スタッフはみんな面白がってますけど」と言いながら軽快に乗り込む姿が、随分と今までと変わったなと思う。
 秋田空港に着いたら、気温2度。いやほんと刺さるように寒い。そのまま会場へ車で向かうが、まずはその車中でインタヴューをした。

■秋田にはいつまでいたの?

「高校までいて、大学で札幌に離れたんですよ」

■上(北)へ行ったんだね。下(首都圏)へ行かずに札幌へ行ったのって、何か理由があるの?

「一番の理由は、みんな南下しようとするから北へと(笑)。東京とか関西に行きたがるんですよね、これ以上雪の降る寒い場所にいたくないって。だから僕は東京に行く気がまったくなかったんです」

■それは17、8歳にありがちな、「本当は行きたいけど、周りが行ってるから意地でも俺は行かねえ」って感覚?

「いや、本当に行きたくなかったんですよ。1回、高校の時にひとりで東京に行ったんです。その時に、モノはたくさんあって楽しそうではあったけど、住みたいとは思わなくて。肩がぶつかって睨まれたこともあったし。なんで肩がぶつかるかって、道が狭いからじゃないですか? 秋田は、人もいなければ道も広いんですよ(笑)」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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