Posted on 2012.12.22 by MUSICA編集部

NICO Touches the Walls、さらなる快進撃を打つ!

「この不思議な感じって、実はNICOを結成した当初の感覚なんですよ」
―『HUMANIA』以降の、新たな挑戦。
果敢なる制作タームの最中、
無意識の果てに紡ぎ出された美しきメロディ。
新曲“夢1号”、懐かしくも新しいNICO節が響く

『MUSICA 1月号 Vol.69』P94に掲載

■ここ最近、シングルというと、ポップサイドにせよロックサイドにせよ、カキーンと行くような即効性の強い曲が多かったんですけど、今回はしっとりとした、スルメな楽曲で。

光村龍哉(Vo&G)「え、そうですか!?」

■自分達では違う印象?

光村「曲調の仕上がりとしてはそう言われるのもわかるんですけど、俺らとしては完全にカキーンっていう手応えだった(笑)」
坂倉心悟(B)「掴みはOK!なつもり(笑)」
光村「満場一致で『これがシングルだね』っていう、決定的な感じがあったんですよ。でも確かに、比較的エネルギッシュな曲がシングルになることが多かったし、お客さんの中にそういうイメージが芽生えてるであろう中では、ガラリと雰囲気が変わったような気もしますけど」
対馬祥太郎(Dr)「今までになかったタイプの曲だしね、シングルとしては」
光村「歌い方もちょっと洋楽っぽいというか、今までと違ってほんとに囁くように優しく歌ってる曲だから、俺の中ではバンドとしてどうなんだろうっていうツッコミどころはいっぱいあって。でも、これが自然とみんなに受け入れてもらえたっていうのは嬉しかった。みんなもこういう雰囲気のものを待ってた感じもあったんだろうなって思ったし。で、この不思議な感じって、実はNICOを結成した当初、それこそ“エトランジェ”や“葵”を作ってた時の感覚なんですよ」

■本当にそうだよね。NICOって初期の頃から“そのTAXI, 160km/h”みたいな激しめの曲と、しっとりと聴かせるメランコリックな曲が2軸としてあったわけですけど、そのもう一方の軸が久しぶりに全開になった感じだよね。

光村「そうそう、そうなんですよ。当時しきりに『NICO Touches the Wallsって俺らの中ではこういう雰囲気なんです』って言い続けてたところに、久しぶりに近い曲。周りの印象をよそに『これがNICOらしい曲』って言える久しぶりの曲というか(笑)。ひたすらアンニュイサイドですからね。最近はアンニュイサイドの曲なかったよね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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