Posted on 2013.03.15 by MUSICA編集部

スガ シカオ、再び鮮やかな世界へ!

新曲“アイタイ”&キャリア総括インタヴューにて、
表現者スガ シカオの「今」と「今まで」を徹底解剖!

『MUSICA 4月号 Vol.72』P26に掲載

■1年経たずに2回目の表紙という形になります。

「ねぇ? ありがとうございます!」

■今回はインタヴューをふたつに分けさせていただこうと思っていて。まずは今回の“アイタイ”でメジャーに戻ってきたというお話がひとつ。もうひとつは、先日圧倒的なヴォリュームのベスト盤がリリースされたということで、ここまでスガさんが歩んできた16年間のキャリアを総括する話を訊かせていただければと。

「じっくり解剖されるわけですね(笑)。わかりました、よろしくお願いします」

■まずはニューシングル“アイタイ”についてなんですが、今回はメジャーからのリリースということで、お帰りなさいと言っていい感じですか? 

「いや、僕的にはあんまりメジャーとかインディーとかなくて。ぶっちゃけ今回は、CLAMPさんからドラマの主題歌を書いてくださいと直々のお願いを受けたのがそもそものスタートで。で、タイアップがついたのにインディーズで配信だけっていうのはちょっとマズいってことで」

■それってビジネス的な理由が大きいのか、これまで築いてきた『xxxHOLiC』とのパートナーシップを踏まえて、ご自分のマナーとしてこうした形を選んだのか。その辺はいかがですか?

「最初は『インディーでもCDになるなら大丈夫です』というところまで話は進んだんだけど、でもやっぱり全面的にウェルカムというわけではないんだろうなと思って。そんな時に、前からスピードスターの方がいつもライヴに来てくれていたということもあって、今回はメジャーでやってみるのもいいかなと自分も思い始めて、本格的にどうするかを話し始めたんです」

■この1年の活動を通して、コアはひとつ固めたし自分の中でも収穫はあった。だからこのコアを抱えたまま、もう一回お茶の間に向けて広げていったらいいなっていう気持ちがあったのかなと、曲を聴いてみて感じたんですが。

「お茶の間に戻ろうとかってことはまだ全然考えてないし、そこに今は魅力は感じないかな。どっちかっていうと今は音楽が好きな人達に自分の一番とんがってる曲を聴いて欲しいって気持ちのほうが強いんですよね。でも、メジャーからCDを出すことで、配信だけでは聴けない人にも届けられるし、プラスPVも作れて、ライヴ映像とかもパッケージに入れることができる。インディーでできなかったものを全部乗っけられるということは魅力のひとつですよね」

■ある意味、ほんとに自由に1年ちょっとやってきたと思うんですよね。で、久しぶりにこうやってメジャーのやり方を体験してみて、新しく感じたことは何かありますか?

「やっぱりひとりでやってると、こんなこと俺がやらなくてもいいじゃんっていうことまでやらなきゃいけなくて、それが結構ストレスだったりもしたんだけど、メジャーだとそれは全部僕じゃない人がやってくれるんですよね。でもその分、それってカッコ悪いねって感じることも多いなと思いましたね。だから一長一短って感じですかね」

 (続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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