Posted on 2013.05.16 by MUSICA編集部

山口一郎×星野 源、久しぶりの最愛対談

再会、そして最愛!
山口一郎×星野 源

『MUSICA 6月号 Vol.74』P38に掲載

■運命の対談以来、うちでは2回目の対談だね。

星野「そっか。1回目はほぼ出会いでしたよね」

山口「うん、あそこからなんですよ。友達になったのも、サケノサカナも、あのMUSICAの対談から。今やマブダチですから(笑)」

星野「(笑)」

■今日はマブダチ同士、お互いの音楽を真剣かつ無邪気に語るという機会にするよ。まずジャンケンしてください。

山口&星野「最初はグー、じゃんけんぽん!」

山口「勝った!」

■では、先手は負けた源ちゃんから『sakanaction』を聴いた感想を。

星野「うーん、なんでしょう……一郎さんからずっと『今回は売れないと思う』とか――」

山口「(笑)」

星野「『非常に暗いアルバムになりそう』とか『内省的なものになると思う』とか散々聞いてたんですよ。でもサンプルもらって聴いた時、確かに入口はそうなんだけど、なんか、色気バッチリっていうか、売れるよこれはって思った。……僕、大抵セルフタイトルのアルバムって失敗すると思ってるんですよ」

■それは力み過ぎちゃう的な?

星野「自己満足で終わっちゃうことが多いんですね。自分達の思いだけが入ってて、周りからすると『今さらセルフタイトル?』っていうことが多いんだけど、実際、数も売れているし、内容も充実してるし。……だから、ちゃんと波に乗るべき時に乗ったアルバムだったんだろうなぁと思いました。一郎さんが言ってる戦略みたいなものが成功以上に成功している感じがして。正直、俺は一郎さんのそばにいるから戦略的な方法とかそういう情報が多くて、今やサカナクションの『音楽だけ』を純粋に聴くのは大変というか、気軽に聴けないんですけど……そういうアルバムを作って売ったんだなぁと思います

■一郎、今の感想へのリアクションを。

山口「そうだな………音楽をやっている人で、自分の志とか戦略とか、内面とか、本当に全部を理解してくれた上で支持してくれる人ってほぼいなくて。星野さんは僕にとって、そういう貴重な人なんですよ。そういう人が同じ音楽を作る人なのは嬉しいなと思うし、仲間っていう感じですね」

星野「実は、『sakanaction』を制作しているスタジオの上で僕は『Stranger』を録っていたんですよ。でも、そこに俺がいる時、一郎さんは1回も来なくて(笑)」

■歌詞が書けずに自宅に引きこもってたからね。

山口「(苦笑)」

星野「だから結局、スタジオでは会えなかったんですけど、年明けて退院してから、一郎さんが来てくれて話をしたりして。……俺、『Stranger』を作ってる時に自分が行けるところまで行こうと、踏み越えちゃいけないラインのギリギリまで行こうと思ってやってて」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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