Posted on 2013.07.15 by MUSICA編集部

尾崎世界観、その半生をすべて語る

「俺、何やってるんだろう、なんでもいいから世の中に復讐してやる!」って思って、ギターとエフェクターボード下ろして、ズボンのチャックも下ろして、マンションの6階から小便しました

MUSICA 8月号 Vol.76P.25より掲載

「どうしましょうか。どんなモードで行けばいいですか?」

■そうだね、ライヴのMCネタでも有名なマサルさんとユミコさん(ご両親)に泣いて頂こうか。

「いやー、そのハードルもの凄く高いですよ、きっと(笑)。なかなか泣いたり喜んだりしないですから。でもわかりました、頑張ってみます」

■このインタヴューでは尾崎世界観とクリープハイプのすべてのクロニクルを聞いて行きたいと思うんですが。あれだけご両親をネタにするってことは、大きな影響を受けてるからなんだろうね。

「んーどうなんですかねぇー……かもしれないですね、まぁ凄く一緒にいた人達だですからね。結局は自分の一番のお客様ではあると思いますね、両親というのは。んーなんだろうなぁ……ちょっとずつ変わって行ってるところとかも見て欲しいし、感謝してるし……なんだろうなぁ……。マサルやユミコから音楽やっていくことに関してサポートを受けていたわけではないので。むしろ逆のことのほうが多かったですから。……なんかこう、見返してやりたいって気持ちもあるし、ありがとうございますって気持ちもあります。そういう意味では今、こんな風になったぞっていうのは見て貰いたいですね。勿論このインタヴューも(笑)」

■今現在、親に望まれたポジションを自分がステージの上で演じてるって感じじゃないんだ。

「そうですね――どう見積もっても、こんな感じになるとは思ってなかったと思うんで。なんとなく向こうも、『あれ? 状況変わってるな?』って思って慌てて応援し始めてくれたわけで(笑)。でもこういう親のほうが健全ですけどね。『あんたは絶対やりたいことやればいいんだから任しときなさい、私達が何とかするから』みたいのって、昔から気持ち悪いし嫌だったんで。そういう育てられ方したらこうなってないと思います」

■ご両親にはどういう風に育てられ、どんな子供だったんですか?

「今思うと、ひねくれた子供だったなと思ってて。色々なことを考えてましたね……『この人こう思ってんじゃないか』とか、人の気持ちをよく考えてました。物心ついたときから大人同士がしゃべっているところが好きだったんですよ。その会話を聞きながら、何かを想像して膨らましていくクセが身についたっていうか……」

 

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text by 鹿野 淳

MUSICA 8月号 Vol.76』より