Posted on 2013.10.14 by MUSICA編集部

ついにメジャーファーストアルバム『DOPPEL』発売。
KANA-BOON、これが今僕らのロックのど真ん中だ

僕らに関して言えば、
突然変異的な新しさじゃなくて、
ブラッシュアップされていく、
磨かれていく新しさなんやないかと思う。
僕らは今はまだ種やから。この種が花になった時に、
本当に新しいものになるんやって信じてる

 

『MUSICA 11月号 Vol.79』P.14より掲載

 

■まさに今日このインタヴューをやってる9月25日に、メジャーデビューシングルが出まして。ひとまずは、おめでとうございます。

「ありがとうございます」

■ツイッターで「中学校以来の夢がひとつ叶いました」って書いてたけど。

「そうですね。3つあって、インディーズデビューと、メジャーデビューと、ホルモンと対バンするっていうことだったんですけど」

■ってことは、これでもう残すところはホルモンとの対バンだけですね。早急に次なる夢を見つけないとマズいんじゃない?

「はははは、とりあえずふたつは達成です」

■バンド組んだ時から、デビューするぞっていう気持ちは鮪くんの中では強かったんですか?

「僕自身は強かったです。バンド組んだ時というよりも、その前からですけど。KANA-BOONは最初は部活として楽しくやってたし、デビューするバンドがKANA-BOONなのかどうかはわからなかったですけど、音楽で食っていくっていうヴィジョンは中3の頃からずっと強く持ってました。そのためにギター買ったところもあったんで。………ただまぁ、夢が叶ったって言ったほうがドラマチックなんでそう言ってますけど、実際は始まったっていう感じのほうが強いですね」

■そうですよね。で、間髪入れずにファーストアルバムの『DOPPEL』が出るんですが。本当に素晴らしい、ロックバンドのデビューアルバムとしてかなり完璧なアルバムだと思う。楽曲のヴァラエティと粒の揃い方にしても、歌っている内容にしても、今KANA-BOONが持ってる武器を全方位で出し切りつつ、これからKANA-BOONがどういうバンドとして次世代のシーンを引っ張っていきたいのかっていうことや、このバンドが秘めている可能性までをちゃんと提示することのできたアルバムになりましたね。

「嬉しいです、ありがとうございます」

■そもそも、どんなヴィジョンを持ってアルバムを作り上げたんですか。

「元々アルバムを作る段階ではテーマとかはなくて。曲が出揃った時にひとつテーマみたいな言葉を掲げたんですけど。それは『DOPPEL』っていう言葉とは別の、多面的な、いろんな面を持つっていう意味の言葉だったんです。で、そこからブラッシュアップしていく中で『DOPPEL』というタイトルに落ち着いて……また例のごとく、でき上がってみて『DOPPEL』っていうテーマにぴったりな中身やったなと思いました(笑)」

(続きは本誌をチェック!

 

text by 有泉 智子

 

『MUSICA11月号 Vol.79』