Posted on 2013.10.15 by MUSICA編集部

ストイックなツアーを終え、辿り着いた珠玉の1曲。
新たな世界へ踏み出した、THE BAWDIESの現在地に迫る

凄く光が見えて、暖かくて……
“THE SEVEN SEAS”の世界観っていうのは、
今まで経験したことのないような追い込まれた精神状態から出た
自分の理想としている場所、心のオアシスなんです

『MUSICA 11月号 Vol.79』P.78より掲載

■新曲の“THE SEVEN SEAS”、僕はこの間のSWEET LOVE SHOWERの現場でも聴かせてもらってたんですけど、ギターのアルペジオだったり、ミドルテンポで聴かせるメロディだったり、リフとグルーヴで押してきたこれまでのTHE BAWDIESとはまたひと味違うネクストステージの新曲なのかなと思っていて。

 

ROY(Vo&B)「やっぱりツアーが大きかったと思うんですよね。制作した期間もツアー中でしたし、レコーディングしたのもツアー中だったんで。ただ、今回のツアーっていうのがとても凄まじかったので――」

 

■約5ヵ月間で59公演ですもんね。凄まじかったっていうのは、単純にスケジュールとしてキツかったからなんですか? それとも、それに伴う精神的なところも含めて?

 

ROY「日程的にもそうですし、実際にアルバムの『1-2-3』が凄くストレートなものだったので、それを全力でぶつけていくっていう……イメージしてたよりも本当にいろんな意味で激しいものが続いて。それこそ2月から始まって6月まででしたけど、実際にはライヴモードにしていくのって、そのちょっと前から始めていかないとできないことなんで。そう考えると、まるまる半年間ぐらいライヴモードだったんですね。終わってみてかなりストイックなツアーだったなと思いますし、肩の力を抜けなかったんですよ、ずーっと」

 

TAXMAN(G&Vo)「もちろん意味のあるツアーっていうのはわかってたんですけど、そんなに長いツアーは初めてだし、結構ハードで。本当に余裕がなかったんです」

 

ROY「常に気を張った状態じゃないと、どこかで緩めるとライヴモードの集中力が解けてしまいそうな気がして。でも、ずっと同じ環境にいるとやっぱ辛い瞬間もありましたし、バンドとして凄く追い込まれた時期もあったと思うんですよね。なので、今までバンドが経験したことないような精神状態までいったっていうのはもちろんあります。で、その中で僕個人としても気を抜いちゃいけないっていうプレッシャーを感じてたし、体も心も休まる場所がなかったんで――」

 

(続きは本誌をチェック!

 

text by 寺田 宏幸

『MUSICA11月号 Vol.79』