Posted on 2014.03.15 by MUSICA編集部

遂に開陳されたMAN WITH A MISSIONの新境地、『Tales of Purefly』
全曲解説とストーリーブック解説で完全解剖!!

MWAM流アートとエンタテインメントの融合。
より壮大に、より立体的に、
世界を広げたアルバム『Tales of Purefly』。
Jean-Ken Johnyによる全曲解説および
Kamikaze Boyによるストーリーブック解説で
渾身の新境地を解剖する保存版副読本特集!

 

『MUSICA 4月号 Vol.84』P.14より掲載

 

■MUSICAでも初の表紙巻頭なんですけども、このタイミングで音楽誌の表紙巻頭を制覇する勢いで展開していて。ノリノリですねぇ。

「イヤイヤ、マダマダデスヨ!」

■でも、この状況はMAN WITH A MISSION(以下MWAM)がここ数年でこの国のバンドシーンの中での地位を揺るぎないものにした証だと思うんです。Jean-Kenさんはどう感じてますか?

「デモ本当ニ、マダマダ自分達ガ揺ルギナイ場所マデ来タトイウヨウナ実感ハアマリナイデスネ。タダ、バンド自体ハ凄クイイ状態ナノカナト、ソウイウ実感ハアリマス、イェス。我々ハ音楽制作ノ中デ、ヤハリ常ニ肩肘張ッテ『モット新シイモノヲ!』ト求メテイマスシ、実際ニ何ガシカ新シサヲ取リ入レテキマシタケレドモ、時ニハソレガ歪ンデシマウ場面トイウノモ、自分達デ目ノ当タリニシタコトモアリマシタシ。ケレド、今回ノアルバム制作ニオイテハソウイウ歪ミトイウモノガナカッタ。ソウイウ意味デハ非常ニイイ状態デ新シイ作品ヲ世ノ中ニ出セタノカナト思イマス」

■今回のアルバム、ストーリーブックを含めトータルでのクオリティも凄いんですが、何よりも音楽的に素晴らしい境地を切り拓いたという点で、MWAMにとって重要な意味を持つアルバムだと感じておりまして。具体的には、これまでのパンク/ハードロックに2010年代的なダンスロックの要素を取り込んだ音楽性もありつつも、たとえばThe Smashing Pumpkinsのような、アメリカの壮大かつ重厚なオルタナティヴ・ロックが明確に響いてくる楽曲も多々あって、音楽的な広がりと芸術点がグッと上がったなと感じたんです。

「オー、アリガトウゴザイマス! ソウデスネ、ワタクシ個人モソウ思イマス。特ニ自分ガ作曲作詞シタ楽曲ニ関シテハ強ク感ジマスネ(笑)。ワタクシノ根ッコハ、ムシロ全部オルタナティヴ・ロックニアルト言ッテモ過言デハナイデスカラ。モウドンピシャデハマッテシマッタ音楽ジャンルノヒトツナモノデ。ズブズブニオルタナティヴ好キデアリマス(笑)。前作ノ『MASH UP THE WORLD』ノ時ニモ自分汁ト言イマスカ、自分ノエッセンスヲ結構フンダンニ入レ込ンダツモリデハイタンデスケド、今作ヲ制作スルニアタッテ、マダマダヤリタイコトハアルナト言ウカ、イロイロト盛リ込ミマシテ」

■盛り込みまくり、増し増しですね。

「イェス(笑)。アル意味、コンセプトアルバムデアルニモカカワラズ、ソノコンセプトニ縛ラレルコトナク、非常ニ自由ニ、純粋ニ自分達ガヤッテミタイ音楽的ナ表現ガデキタノデハナイカナ、ト。逆ニ、ムシロコンセプトガアルコトニヨッテ自由ニデキタトイウノガ、凄ク大キカッタト思イマス」

■まさにその通りで。コンセプトアルバムという手法を取ったことで、音楽的な挑戦すらもエンターテイメントとして聴かせることに成功していて。

「イエス! 我々自身モ非常ニ面白カッタデス」

■元々こういった音楽を鳴らしたかったのか、それともこの数年やってきた中で、次の場所に進むための一手としてこういう音楽的な進化を図ったのか、どっちなんでしょうか。

「前者デスネ。次ノステップヘ行クニアタッテコレヲヤッタトイウヨリモ、元々自分達ノ中ニアッタモノ、打チ出シタカッタ音楽トイウモノヲ、自然ト表現デキタノガ今作デアルトイウノガ、率直ナ自分ノ感想デス。前々カラソウイウエッセンスダッタリニュアンスハ盛リ込ンデイタンデスケドモ、ソレガヨリ明確ニ、クリアナ形デ打チ出セタノガ今作ナンジャナイカナト。ソコハ自分達ノ中デモ発見トイウカ、ヤッパリコウイウコトガヤリタカッタンダナト改メテ感ジタトコロハアリマシタ」

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text by 有泉 智子

『MUSICA4月号 Vol.84』