Posted on 2014.04.17 by MUSICA編集部

神聖かまってちゃん、ここが正念場
――の子、その胸中を赤裸々に語る

闇に触れないと闇は表現できない。
でも、闇に食われたら絶対ダメで。
食われずに闇を使うのがアーティストだと思う。
でも僕は今……ちょっと食われてます

 

MUSICA 5月号 Vol.85P.108より掲載

 

■今日は本当にびっくりしたし、心配しました。傷は大丈夫?

「大丈夫です。まあいろんなことがありますよね、なかなか……」

■昨日のライヴは久しぶりに崩れてしまったけど、最近は落ち着いてるように見えてたんだけど。前のツアーも順調だったし。

「でもそういうのって結局、基本的に表向きです。やっぱ裏側では相変わらず悩んだりはいっぱいしてるし、葛藤がいっぱいあって。そこはたぶん……去年ちょっとチームの編成が変わって、それがきっかけでバンドに一体感みたいなのが生まれてしまったんですね。僕は元々は他の3人とは別々みたいなところがあったんですけど、やっとバンドで一身になれたみたいな、そういう感じがあって。メンバーは今が一番いいみたいに言ってるんですけど……でも僕としては葛藤みたいなものは凄くあって。僕、合わせようとしたんです」

■それはみんなにってこと?

「はい、それも大切なことなんで、バンドやっていく上では。今年は特に、新しいチームになって一丸となってやっていこうっていう時期なんで、僕も協力しますよみたいな感じになったんです」

■2014年のマニフェストも出したしね。

「そうですね。でも、やっぱ違うっていうことがちょっとずつ出てきて……まぁでも、いつだってそうですけどね。それを内に潜めるか表に出すかだけの話で、アップダウンは常にあるんです」

■昨日のライヴは久しぶりにステージ上でmono(Key)くんと取っ組み合いまで行ってしまったわけですけど。メンバー同士の問題というより、お客さんとの子くんのコミュニケーションも途中からちょっと変になってしまって、それも重なった上でメンバーとぶつかってしまったわけだけど、あれは何故だったんだと思いますか。

「あれは単純に僕が最近ちょっと精神が不安定気味で、それが重なっちゃったという珍しいライヴです。過去にも何回もありましたけど、最近は少なくなってたんで………でもきっと、ああいうことはこれからもあると思います」

■昨日のライヴと、今日のリスカは関係あるの?

「今日こうなったのは、それとはまた別で。ただただ全部が嫌んなったっていう(笑)。消えてしまいたくなったというか。でも、自分はタダで死ねるような人間じゃないんで、とりあえず酒を飲んで。普段は全然ビール飲まないですけど、ビール7缶ぐらいガブ飲みして、それと同時に精神薬も飲んでたんで――」

■その取り合わせは本当によくないよ。それやっちゃダメですよ。

「そうなんです。で、その結果、リストカットをザクザクザクザクやってしまったっていう………それをすることによって晴れる気持ちもあるんですけど。なんかちょっと…………………でも、バンド以外にも要因はあるんです。それは自分でもわかってて。これはもう積もり積もったものというか………でもバンドに対しては凄く嫌だなっていうか、未だに辞めたいなと思ったりはしますね」

■ちょっと順を追いますよ。チームが変わる前、去年の春くらいにの子くんの中で、このメンバーではバンドが上手くいかないかもって気持ちになったことがありましたよね。

「はい、ありましたね」

■でも、そこから体制が変わってメンバーも結束して、さっき話してくれた通り自分自身もバンドにもっとジョインしようと思った。

「はい、結束した時に、もっと頻繁にミーティングをしていこうと思って、実際していったんです」

 ■当時は、自分的にはどういう気持ちだったの?

「やはりファンと向き合おうという。メジャーのほうが忙しくなると、ニコ生を筆頭にファンと向き合うことがどんどん疎かになってくるんで、そこをちゃんとしようっていうミーティングを何度も何度も何度も、50回はリアルにやったんですけど。でも、僕が何度そう言っても結局元に戻るということにうんざりして、もう言わなくなったんですね。それこそ今年の初めぐらいですよ、もう言っても無駄だから言うのやめよう、みたいな感じになって。でも解散するのも面倒くせえからな、みたいな」

 

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text by 有泉智子

MUSICA5月号 Vol.85