Posted on 2012.03.12 by MUSICA編集部

[Champagne]、日本のロックの新時代を担う決定打!

ニューアルバム『Schwarzenegger』全曲解説インタヴュー&
川上洋平の半生インタヴューで、その革新のすべてを紐解く
!!

『2012年4月号 Vol.60』 P25に掲載

遙かなる世界の頂きに、自らの旗を立てるために――
確信と革新をもって見事「王道」を射抜いたアルバム『Schwarzenegger』。
この[Champagne]渾身の勝負作を、初の表紙巻頭にて祝撃す!
そう、ロックはいつの時代も、生への渇きと飽くなき野心、揺るぎない信念とロマンを抱いた眩い才能によって、何度でも、何処までも更新される

■本当に素晴らしいアルバムです。アルバム資料の中で白井くんがこのアルバムを「革新的な王道」と呼んでるんだけど、私が感じたのもまさに同じことで。まずは自分達にとってこのアルバムはどういうものなのかから聞かせてください。

白井眞輝(G)「王道って普遍的なものですけど、でも変わり続けなきゃいけないと思うんですよ。かつて王道って言われてたものを今やっても王道とは言われない、パクリって言われるだけで。だからと言って、キワいことだけやっても王道にはならないし。本物の王道って、曲がいい、音がいい、歌がいいっていう普遍的なものに、自分達にしか出せない今の新しさ、革新的な部分を入れられたものだと思う。で、これはそれができたアルバムだと思ってて」

庄村聡泰(Dr)「俺は、ようやく来た[Champagne]のファーストアルバムって感じです。個人的にメンバーとして0から100までじっくり制作に当たることができた最初のアルバムだってこともありますけど、メンバー間のコミュニケーションにしても、ここまで密接にガチッと絡み合いながらやれたのって初めてで」

磯部寛之(B)「そこも含め、本当に[Champagne]らしい、このバンドの根本的な気質が剥き出しになった1枚になりましたね。俺らって、自分達が『こっちのほうがいいかも』と思いついたら、それをやらずにはいられないタイプなんですよ。今回のアルバムの制作は、まさにそんな感じだった。アレンジも曲自体も、やっていく中でポンポン変わっていったし、それがいろんな意味でアルバムを育てていったんですよね。洋平っていう作曲者を始め、[Champagne]の性格が思いっ切り出たアルバムだと思います」

■洋平くんには前号で完成3日後にインタヴューさせてもらったんだけど、改めてどう感じてますか。

川上洋平(Vo&G)「今みんなの意見を初めて聞いたんですけど、俺も全部同じ気持ちで。そこも共有できてることがわかって嬉しかったんですけど。もうひとつあるとしたら、[Champagne]がやっと音楽を理解できたアルバムだってことですね。メンバー全員が、日常の喜びとか悲しみとか怒りとか、そういう自分の人生の中から生まれてくるものを瞬時に捉えて音にするってことができたし、しかもそれがマジで凄いものだったっていう……ほんと、それぞれがお互いの予想以上のものを出してきたんですよね」

庄村「メンバー同士の切磋琢磨は凄かったと思いますね、ほんと。でも意識してそうしていったというよりも、[Champagne]というか、音楽っていうデカいものに引っ張られていった感じで。だから自分達ではよくわかんないんですよ、何が違ったのかとかどうして飛躍できたのかとか……」(続く)

Text by 有泉智子

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