Posted on 2015.10.17 by MUSICA編集部

キュウソネコカミ、猛烈に語り倒す
アルバム『人生はまだまだ続く』全曲解説!

俺らが本当に心から好きなことをやった、
最深の一番やりたいことが詰まったアルバム。
振り切れ方も相当凄いし、
このアルバムは絶対まったく媚びてない。
けど、お客さんへの愛はある

『MUSICA 11月号 Vol.103』P.66より掲載

 

■前号の表紙に続き、今月は全曲解説です。

ヨコタシンノスケ(Vo&Key)「セイヤの顔が物議を醸し出した表紙ですね(笑)」

■物議醸してたね。でも別に小顔処理したわけでもないし、特に何もしてないんだよなー。

ヤマサキセイヤ(Vo&G)「肌だけっすか?」

■いや、肌も特には。でもライトかなり強くパシッと当ててるし、あのサイズになると目立たないのよ。だからよく見るとシワあるよ?

ヨコタ「奇跡の1枚やったのか(笑)」

ヤマサキ「いや、恐竜みたいな顔してませんでした? ちょっともう1回表紙やらしてください!」

■ははははははははははは!

ヨコタ「次はもっとクリープハイプばりにセイヤの顔をアップにするってことで!(笑)」

■ま、それは置いておいて。どうですか、あれから取材でアルバムの話をすることが多かったと思うんだけど、リリースも迫ってきた今、改めて自分達にとってどんな作品だと感じています?

ヤマサキ「いろんなインタヴューで言ってるんですけど、どんなアルバムなのかは自分でもよくわかんないんですよ。やっぱね、ライヴで演奏してみないとわからん。でも、今回曲にはめっちゃ自信あります。僕らずっとカツ丼みたいな曲ばっかりのアルバムやったのが、今回はカツ定食になってるなって話になって」

■ああ、それはいいたとえだね。

ヤマサキ「箸休めもあるし、めっちゃいいアルバムになってると思うんですよ。ただ、買ってくれたお客さんの評価がどうなのかと、ライヴでの評価がどうなのかを知ってから改めて『人生はまだまだ続く』というアルバムが完成すると思う」

ソゴウタイスケ(Dr)「今回、音楽的にも今まであんまりやったことなかったことに手出してるんで、『こういうのもできるんですね』っていうことを提示できたと思っていて。『サビでこういうノリって今までなかったよな』っていうのもあるんで、個人的にはライヴでやるのが楽しみですね」

オカザワカズマ(G)「僕ら毎回制作するのがギリギリなんですけど、今回はギリギリながらも多少の余裕があって。その余裕があったから、『もっとこうしたらいいんじゃないか』っていうのを前回よりはできたのかなって思います。で、その小さいこだわりみたいなのが随所に表れてるアルバムになったんじゃないかな、と」

(中盤略)

 

1.泣くな親父

 

■これはなんと、ウチの連載での「お父さんがパソコンでこっそりアダルト動画を見てるのを知ってしまい、嫌いになりそうで悩んでる」という投稿へのトークが基になってるという曲で!

全員「ありがとうございまーす!(笑)」

ヨコタ「ほんまにMUSICAとのタイアップみたいなもんやからな(笑)」

カワクボ「しかもリードっすからね!」

■嬉しい! いやぁ連載やってよかったよ。これ、そもそもはどういうきっかけだったの?

ヤマサキ「メジャー行ってから、たとえば『メガシャキ』の曲出してみませんか?みたいな提案があるわけですよ。で、僕らはそういうの断らず、できそうならやろうという感じでトライするんですけど、これはその内の1曲で。元々は『好きな人がいるから、学校に行くの楽しい!』みたいなテーマの曲やったんですけど」

■そうなんだ。確かにサビはキラキラしてるね。

ヨコタ「そう、サビ終わりの♪パシャーンみたいなやつは、サイダーがスパークする感じですね」

ソゴウ「あれは今までにない感じでしたよね(笑)」

■それが親父の涙パシャンに変換されたのか(笑)。

一同「ははははははははははは」

ヤマサキ「でも、方向転換してからのほうが曲作るの早かったっすね」

オカザワ「イントロからサビまでのデモの部分って、今の感じとそんなに変わんなかったんすよね。でも歌詞が親父になってピッタリきた」

ヤマサキ「激しさもあるしな」

ヨコタ「で、親父の気持ちを歌うところは俺が歌ってるんですけど、これはもうセイヤが(笑)」

ヤマサキ「ここは絶対シンノスケに歌わせようと思ってて。むっちゃいいメロディなんで本当なら自分で歌いたいんすけど、ここはやっぱり、あの投稿で一番盛り上がってたシンノスケに歌ってもらったほうがいいかなって思って」

■完全に親父に感情移入して熱くなってたもんね。

ヨコタ「そうっすねぇ。いまだにその気持ちはなくなってないっすよ。それを込めて歌いました」

(続きは本誌をチェック!

text by有泉智子

『MUSICA11月号 Vol.103』