Posted on 2018.04.22 by MUSICA編集部

気負うことなく「らしさ」全開!
全力ぶっ込みモード継続中のキュウソネコカミ、
ニューシングル『越えていけ/The band』をリリース!
己が選びたい道をとことん突っ走り、越えていけ!

今は変に捻らず出したまんまが
一番いいんじゃないかっていう感覚に近い(ヨコタ)
やっぱね、最近いい感じで力が抜けてるんですよ。
むしろ抜くことを覚えてきたような気がします(ヤマサキ)

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 ■早くもシングルが出ます。これはツアー中に作ったの?

ヨコタシンノスケ(Key&Vo)「そうです。『にゅ〜うぇいぶ』を出してすぐに主題歌の話をもらって。函館で作ったんじゃなかったっけ?」

ヤマサキセイヤ(Vo&G)「そうやった。なんか時が経つのが早過ぎるな」

■今回はダブルA面シングルで。“越えていけ”はアニメ『メジャーセカンド』のオープニングテーマで、これ一発でシングルっていう手もあったと思うんだけど、敢えてダブルA面として打ち出した3曲目の“The band”のほうから話を聞いていきたいなと思います。

ヤマサキ「4月に出すってことで、『夏フェスに向けて育てていきたい曲を1曲くらい作っとこうぜ!』っていうノリで“The band”の制作は始まったんですよ。だから最初の歌詞はめっちゃくだらない歌詞やって。夏に盛り上げる曲を作ろうぜ!っていう、そのままの曲やったんですよね。夏の曲って冬に作ってるんやぞ!っていう(笑)。で、MV録るかってことになり」

カワクボタクロウ(B)「フェスで盛り上げるならMVあったほうがいいだろうと(笑)」

ヤマサキ「そしたら監督の(加藤)マニさんが歌詞を見て、『これは……よくないです』みたいな感じになって(笑)」

■まさかの映像監督からの歌詞ダメ出し!?(笑)。

ヤマサキ「めっちゃ言ってくれたんすよ。『この歌詞は誰をターゲットにしてるのかもわかんないし、本当にどうでもいいこと歌ってますよね?』って、凄い長文で、プリプロのちょい前くらいに連絡がきて」

ヨコタ「どんなMVを作るかっていう話じゃなくて、そもそもの曲の話か!ってなったよな(笑)。でも、最初の歌詞でスタジオで合わせた時も、割といい曲だったんですよ。メロディや運びが凄く綺麗で、“MEGA SHAKE IT !”とか“ハッピーポンコツ”を作ってる時に近い感触があって、個人的に『もうちょっといけんじゃない?』って思ってた時にその話が出てきたんで、そこでますます『これはもっといけるかも!』って思いましたね」

ヤマサキ「そこから歌詞を全替えして。元々書いてた歌詞のメモ書きの中に<ロックバンドでありたいだけ>っていう言葉があったんで、これいけるな!って思ってサビに持ってきて。最初の歌詞にも『音楽を聴くことによって季節を思い出す、音楽で俺達は繋がってる』みたいなニュアンスがあったんで、<ロックバンドでありたいだけ>って言葉と親和性があって広がりやすかった。俺達は音楽でいろんなことを思い出せる!みたいな」

■そういう成り立ちの曲だったんだ。どっちかって言うと、“5RATS”とか“ウィーアーインディーズバンド!!”のポップ版みたいなメンタルから出てきたのかなと思ってたんだけど。

ヤマサキ「今はあんまりシリアスモードじゃないですよ。結果、歌詞はそうなりましたけど、あくまで楽しくやってる中のひとつ、みたいな。だからこそマニさんの意見も『なるほど、せやな!』ってすぐ取り入れたし」

ヨコタ「そしたらMVが最終回みたいになって(笑)。あまり予算かけずにMV作ろうってことで、マニさんのところにあった過去の映像をどんどん使ってやったら、なんか最終回みたいな感じになり。ファンが『キュウソもう終わるの!? これ最後なの!?』って(笑)」

ヤマサキ「泣くファン続出(笑)」

ヨコタ「いやいや、“越えていけ”出すって言うてるやん!みたいな」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

『MUSICA5月号 Vol.133』