BUMP OF CHICKEN、「GOLD GLIDER TOUR」初の徳島公演、密着!
『みんなここでこうやって生きていたんだね』
―羽ばたき続ける金の鳥達、初めて徳島に舞い降りる。
巨大なアリーナを、まるで部屋のように迎え入れて
歌い話した一夜の至福、その一挙一動をあなたに
前々号で、「次の号でも密着します」と約束したのに、どうしてもスケジュールがお互いに噛み合わず、完全密着レポートできなかったことをまずお詫びしつつ、その分を合わせて引き続き、ここで思いっきりレアなレポートをみんなに届けようと思います。では、いざ四国へ!
5月19日(土)アスティとくしま
徳島空港に12時過ぎに到着し、急いでタクシーに乗る。行きがてら、徳島はポカリスエットで有名な大塚製薬の発祥の地だということや、その大塚製薬の大きなビルの壁一面に岡本太郎の大きな壁画が描かれていることなど、いろいろ教えてもらいながら、12時45分にアスティとくしまに到着した。
既に会場入りしていたメンバー4人は、いつものようにテーブルを囲んで昼食をとったあと、フジはスタッフと談笑、チャマはヘッドフォンをしながらベース片手に“魔法の料理 ~君から君へ~”のコーラスの練習、増川はストレッチ、そして升はステージ上でドラムのサウンドチェックと、それぞれの時間を過ごしていた。
しばし、GOLD GLIDER TOURのここまでの道のりを聞く。ひたすら話してくれたのは、楽しくやれていることと、3年半ぶりのツアーだったGOOD GLIDER TOURの時のような、何をしていいかわからない感じではなく、地に足が着いた感じでやれていることと、それでもたまにどこへ行ってもなんでこんなにも多くの人達がいるのかわからなくなったりすることや、でもそのアリーナを埋める多くの人達がただただ自分達の音楽を求めてくれていることを感じて、いてもたってもいられなくなることなど、である。
13時30分、みんながどんどん楽屋から出て行き、ステージに集まって行った。ひとりひとりサウンドチェックをしていくのだが、その間、他の3人はフロアを歩いて写真を撮ったり、2階席に座ってすべてを見渡したり、スタッフのところに行って談笑したり、様々な表情を見せている。
升が「今日のアリーナは(収容人数が)5,000人ぐらいだから、このアリーナツアーでは一番小さいんだけど、でも横に広いから、むしろデカいところでやっている気持ちになるよ。楽しみだな、今日も」と話してくれた。
14時ちょうど、「実は徳島は初めてですね、それでは今日も行きましょう、まずは“ゼロ”から」という舞台監督からのマイク越しの号令をもって、リハーサルが始まった。(続きは本誌をチェック!)
text by 鹿野 淳