Posted on 2018.04.22 by MUSICA編集部

気負うことなく「らしさ」全開!
全力ぶっ込みモード継続中のキュウソネコカミ、
ニューシングル『越えていけ/The band』をリリース!
己が選びたい道をとことん突っ走り、越えていけ!

今は変に捻らず出したまんまが
一番いいんじゃないかっていう感覚に近い(ヨコタ)
やっぱね、最近いい感じで力が抜けてるんですよ。
むしろ抜くことを覚えてきたような気がします(ヤマサキ)

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 ■早くもシングルが出ます。これはツアー中に作ったの?

ヨコタシンノスケ(Key&Vo)「そうです。『にゅ〜うぇいぶ』を出してすぐに主題歌の話をもらって。函館で作ったんじゃなかったっけ?」

ヤマサキセイヤ(Vo&G)「そうやった。なんか時が経つのが早過ぎるな」

■今回はダブルA面シングルで。“越えていけ”はアニメ『メジャーセカンド』のオープニングテーマで、これ一発でシングルっていう手もあったと思うんだけど、敢えてダブルA面として打ち出した3曲目の“The band”のほうから話を聞いていきたいなと思います。

ヤマサキ「4月に出すってことで、『夏フェスに向けて育てていきたい曲を1曲くらい作っとこうぜ!』っていうノリで“The band”の制作は始まったんですよ。だから最初の歌詞はめっちゃくだらない歌詞やって。夏に盛り上げる曲を作ろうぜ!っていう、そのままの曲やったんですよね。夏の曲って冬に作ってるんやぞ!っていう(笑)。で、MV録るかってことになり」

カワクボタクロウ(B)「フェスで盛り上げるならMVあったほうがいいだろうと(笑)」

ヤマサキ「そしたら監督の(加藤)マニさんが歌詞を見て、『これは……よくないです』みたいな感じになって(笑)」

■まさかの映像監督からの歌詞ダメ出し!?(笑)。

ヤマサキ「めっちゃ言ってくれたんすよ。『この歌詞は誰をターゲットにしてるのかもわかんないし、本当にどうでもいいこと歌ってますよね?』って、凄い長文で、プリプロのちょい前くらいに連絡がきて」

ヨコタ「どんなMVを作るかっていう話じゃなくて、そもそもの曲の話か!ってなったよな(笑)。でも、最初の歌詞でスタジオで合わせた時も、割といい曲だったんですよ。メロディや運びが凄く綺麗で、“MEGA SHAKE IT !”とか“ハッピーポンコツ”を作ってる時に近い感触があって、個人的に『もうちょっといけんじゃない?』って思ってた時にその話が出てきたんで、そこでますます『これはもっといけるかも!』って思いましたね」

ヤマサキ「そこから歌詞を全替えして。元々書いてた歌詞のメモ書きの中に<ロックバンドでありたいだけ>っていう言葉があったんで、これいけるな!って思ってサビに持ってきて。最初の歌詞にも『音楽を聴くことによって季節を思い出す、音楽で俺達は繋がってる』みたいなニュアンスがあったんで、<ロックバンドでありたいだけ>って言葉と親和性があって広がりやすかった。俺達は音楽でいろんなことを思い出せる!みたいな」

■そういう成り立ちの曲だったんだ。どっちかって言うと、“5RATS”とか“ウィーアーインディーズバンド!!”のポップ版みたいなメンタルから出てきたのかなと思ってたんだけど。

ヤマサキ「今はあんまりシリアスモードじゃないですよ。結果、歌詞はそうなりましたけど、あくまで楽しくやってる中のひとつ、みたいな。だからこそマニさんの意見も『なるほど、せやな!』ってすぐ取り入れたし」

ヨコタ「そしたらMVが最終回みたいになって(笑)。あまり予算かけずにMV作ろうってことで、マニさんのところにあった過去の映像をどんどん使ってやったら、なんか最終回みたいな感じになり。ファンが『キュウソもう終わるの!? これ最後なの!?』って(笑)」

ヤマサキ「泣くファン続出(笑)」

ヨコタ「いやいや、“越えていけ”出すって言うてるやん!みたいな」

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text by 有泉智子

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.21 by MUSICA編集部

精神に巣くったゲットーの棘を鋭く光らせた
Creepy Nuts、初のフルアルバム『クリープ・ショー』
あらゆるリア充、パリピを蹴散らす渾身の新作を
R-指定とDJ松永のふたりが語り尽くす!

卑下してきたものも取っ払って、胸を張っていいんじゃないかって。
引きずってきた自分の過去に対して、もう俺らはそうじゃないって書けたのが、
最大の成長ポイントなのかなって思ってます

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

(中略)

■今回の作品、まさにこれまでのCreepy Nutsのベスト盤と言っていい作品ですよね。今までの3枚の作品から1曲ずつ入ってるし、“トレンチコートマフィア”も元々は松永くんの作品に入っていた曲で。

松永「はい。でも最初は、全部新曲でいこうと思ってたんですけどね」

R-指定「そうそう。“スポットライト”っていう曲を軸に、そこから始まって新しい自分達を見せていくようなアルバムにしようって言ってたんです。でも、やっぱりファーストフルですし、一旦今までの自分達を全部詰め込んだ上で、最後に“スポットライト”で次に向かう流れにしたほうがええなっていう話になったんですよ。どちらにせよ、“スポットライト”の最後のヴァースが起点になったアルバムやと思いますね」

■<使えない奴らトレンチコートマフィア/たりないふたりか?所詮脇役か?>という今までのキーワードを束ねて、<もうやめようや、もう胸張ろうや/他の誰でもねぇ俺に言ってんだ。>、<I’m a No,1 player 元ベンチウォーマー>という言葉が綴られているところですよね。

R-指定「これまで自分達を卑下してきたのも取っ払って、もう胸を張っていいんじゃないかって。自分を卑下してきたことだったり、引きずってきた自分の過去だったりに対して、もう俺らはそうじゃないっていうことを書けたのが最大の成長ポイントなのかなって思っていて」

■そんなアルバムの音楽的な面からまず言わせていただくと、相当ブレてないアルバムだと思いました。具体的に言うと、非常に暗いです。

松永「はははははははは! まあ、本当そうですよね(笑)」

■圧倒的にキャッチーなのは“ぬえの鳴く夜は”と“スポットライト”なんですね。でも、この2曲のイントロのギターの暗さと、歪み感と、場末感と。これだけキャッチーな曲なのに、このイントロで入るのか!っていうのが、ある意味このふたりの性格を明確に表してると思ったんです。

R-指定「でも、ほんまにそうで。俺なりに感じるこのアルバムの音って――たとえばこのジャケット写真が上がった時にふたりでアガったんですけど、これがそのまま俺らの音やなっていう感覚があったんですよ。雑多でドンヨリした感じも、一方では明るい部分もある。ある種の見世物小屋感みたいなのは、自分達のイメージしている部分ではありましたね」

■誤解を恐れず言うと、昨今のどんなロックバンドよりもロック然とした歪んでダークな音になっていると思うんです。以前のインタヴューで松永くんは「俺にDJで好きな音楽をかけさせたら、竹原ピストルしか流さない」と話されてましたが、ある意味それがそのまま――。

松永「あー、確かにそうかもしれない(笑)。言われてみれば、“スポットライト”なんかは特にドラマチックにしたかったんですよ。HIP HOPを聴いて熱くなる衝動を聴き手の中で駆り立てさせたいっていう気持ちがあったので。別に感動的なことを言ってなくても、いいことを言ってなくても、カッコよくて泣きそうになる曲がHIP HOPの中にいくつかあって。たとえばライムス(RHYMESTER)で言ったら“The Choice Is Yours”とか、あとはDEV LARGEの曲とか――トーンとかの熱さで泣きそうになるような曲にした上で、今までの曲とは似せず新鮮さを出したくて」

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text by 鹿野 淳

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.21 by MUSICA編集部

音楽の深きハーモニーと真摯に向かい合い、奏で上げた
Mrs. GREEN APPLEのサードアルバム『ENSEMBLE』。
高らかに歌い鳴らす生命賛歌≒エンターテイメント――
ミセスの5人がここに辿り着くまでの道程を紐解く!

いっぱい新しいドアを開けていろんな楽曲に挑戦していって、
最後のドアがガチャッと開いたらミセスを始めた時の
一番最初のドアがあったみたいな、そういう感じがある(大森)

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

(中略)

大森元貴(Vo&G)「自分としては、ここ1年で掲げてたものを発展途上として見せてるんじゃなくて、ちゃんとひとつの完成形で見せることができたと思ってて。なので、ここで1回満足したっていうイメージですかね」

■それは『Mrs. GREEN APPLE』というアルバムを作った時の満足感とはまた違うものなんですか?

大森「また違うかもしれないですね。あれはみんなのマインド含めて満足してたっていうか、『こういう気持ちになったね』っていう満足感だったんだけど、今回はもうちょっとクリエイティヴな満足感というか。ちゃんとプロフェッショナルとしてみんなで作品を作ったぞっていう感覚が今までの作品とは別次元で強いのかもしれない。そういう印象ですね」

■実は5人でインタヴューするのは『サママ・フェスティバル!』以来、約2年ぶりになるんですけど、当時はちょうど、マインド的な部分でこのバンドがどんどんバンドらしくなっていった、バンドならではの青春感とかエネルギーみたいなものが凄く高まっていった時期だったと思うんです。対してここ最近は、より音楽的な意味でバンドならではの生のアンサンブルやグルーヴというものを追究する挑戦をしてきたし、それが具体的な楽曲として、エレクトロの色よりも生バンドの色が強くなった今回のアルバムに結実していると思うんですよね。そういうことを自分達のテーマにしていったのは、時期的にはいつぐらいなんですか?

大森「ちゃんとテーマとして掲げたのは去年の8月末ぐらい。前のインタヴューでも話しましたけど、そのタイミングで僕が前もって4人に脅しを入れたというか。アルバムの制作は9月から始まったんですけど、その前にメンバーに『音楽的なアルバムを作りたいから、準備よろしくね』っていう漠然とした課題を出して。で、そこから僕が曲の制作に入って、4人とは別スケジュールになったんだけど……きっとそのぐらいの時期だよね? 4人が強く意識したのって」

若井&藤澤&髙野&山中「(頷く)」

大森「音楽的に音を鳴らせない部分って、昔からのコンプレックスだったから。元々僕らはミュージシャンの集いっていうよりは人間性の集いみたいなところがあるから、そのデメリットみたいな部分を強く感じてはいたし。たとえば、若井とは中学からの同級生で、そういう関係での話はするけど、純粋にひとりのクリエイターとひとりのギタリストとしての会話ってどれくらいできてるのかな?みたいなことを感じてたんですよね。で、そこをちゃんとクリアしないと、この先バンドという生命体としてひとつの消耗品になってしまうなっていうふうに強く思ってたので、この1年はそこを強める時期は今ここしかない!っていう使命感みたいなものを持ちながらやってたところがあります」

■このタイミングでそれをやるしかない、やらなければならないと思ったのはどうしてだったんですか?

大森「自分らもそろそろやりたいことが表現できるような規模感になってきたってこともあるんだけど、特に去年ホールツアーを経験させてもらったのが大きくて。やっぱりホールって音楽をちゃんと聴ける環境であるが故に、熱量どうこうで勝負できない。それを思い知らされた感があったんですよね。なんとなくわかってはいたけど、実際に今の自分らの技量じゃ届けられないなって思わされた瞬間もあったし。それは大きかったよね?」

若井「そうだね。ライヴを経験していく中で、演奏力の技量不足っていう部分はずっと自分達でも感じてて。ただ、前はそこに向かい合うというよりも、ライヴではもっとパフォーマンスの部分というか、見せる部分を高めていこうよっていう話をしてたし、そっちに集中しちゃってた部分があったなって今思い返すと感じて。もちろんそれも必要だと思うんですけど、やっぱりそれだけじゃダメで。で、技量に関しては、スタジオでセッションしていてもまだ演奏し切れてない部分があるっていうのはずっと感じてたし……そこは全員、8月に元貴から言われる前から、それぞれの課題をそれぞれがわかってた感じはあったんですよね」

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text by 有泉智子

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.21 by MUSICA編集部

更新されつつある新生J-POPのど真ん中を奪取する
Official髭男dism、ファーストアルバム『エスカパレード』
次なる国民的ポップバンドは、間違いなくこの髭男だ!

人が喜んでくれるものを作りたいっていう気持ちは当然強いけど、
だからと言って、人から言われたままに音楽を作るのは、
僕は違うと思っていて。
ここに空席あるから座ったれ!っていうのは、
僕は音楽が好き過ぎるが故にできないと思います

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

(中略)

■聡くんはブラックミュージックをはじめ海外のいろんな音楽を掘っているじゃないですか。で、その音楽様式を巧みにふんだんに引き継ぎつつ、それをJ-POPにどう落とし込むかっていうチャレンジをし続けていると思うし、それを可能にしているのは圧倒的なメロディ力でもあると思うんです。自分で楽曲を作っていく中で、その辺に対する意識ってどういうバランスなんですか?

「とにかく自分が『こんな曲があればいいのにな』って思う、その漠然とした想いを叶える曲をずっと出し続けているっていう自信は凄くあるんですけど。自分の中では今の音楽シーンにないもの――洋楽の要素もあって、でも自分の大好きなJ-POPのメロディもあって、しかもそれがバンドでっていうものを作りたいっていう想いはもちろんあって。やっぱり洋楽は僕の中ではなくてはならないファクターで、だけどそれと同じくらいJ-POPも聴いて育ってるし大好きなので、だったらそれをミックスできたら面白いのにっていう――言葉で言えば簡単ですが、それを具体的にこれから先もどんどんやっていきたいっていうのはありますね。今回の『エスカパレード』を作ったことでよりその世界の奥深さと面白さが見えてきたなっていう感覚もあって、それによって一層自分の曲作りのスタイルが固まった感じはあります。で、メロディに関して言えば、いろんな音楽が好きだし聴きますけど、結局自分の中に残っていくのはグッドメロディの曲なんですよ。特に最近はチャーリー・プースが僕の心のメロディの琴線をバシバシしばいてくるんですけど(笑)。……僕はメロディが微妙なのってどうしても許せないタイプなんですよね」

■はい(笑)。聡くんの場合、このメロディは相当練って作ってるの?

「練ってるというか、メロディと言葉のハマリ、メロディとメッセージのバランスは凄くシビアに考えてますね。メロディの作り方としては、まず楽器を適当に弾いて、そこに適当な英語っぽい言葉を発しながら作るんですけど、その時に『こことここで韻を踏むと気持ちいい』とか『ここはこの母音を頭に使いたい』とか、そういうのが節々に出てきて。で、そこを崩さないように言葉を紡いでいくんですけど、でもそこで歌いたいメッセージ性に対してハマる言葉が見つからなかったら、今度は逆に言葉に合わせたメロディに書き換えてしまおうっていうスタイルでやってて。だから、メロディがこうだからここは絶対に替えられないんだっていう意識は持たないようにしてます。天秤にかけた時にメッセージを優先したいってなったら、そこに合わせたメロディを改めて作り直せばいやっていう考え方。……最近、自分のメロディの引き出しって自分が思ってる以上にめっちゃあるんだなってことに気づいて。自分はこれからもいいメロディを作っていけるんだろうか?って凄く不安になった時期もあったんですよ」

■それはいつ頃の話?

「去年の終わり頃ですね。その時にはもうアルバムの曲も半分ぐらいできてたんですけど、チームで話し合いがあった時に『もっと頑張れるんじゃないか』みたいなことを凄く言われて。で、自分でも確かになと思うというか、自分の中に自分が知らない引き出しっていうのがまだある気が勝手にしたので、だったら1回、絵に描いたような苦労人みたいな、ひたすら曲作りに没頭して掘り下げる日々を送ってみようと思って」

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text by 有泉智子

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.20 by MUSICA編集部

まさしく剥き出しのロック・ドキュメントだった
My Hair is Bad、初の日本武道館公演2デイズ!
ホールツアーからの武道館で掴んだ確かなる進化と確信を
椎木知仁のアフターインタヴューと共に送る!

もっともっと自分の好きにやっていんだ、好きの中でクオリティを
上げていけばいいんだっていうことに、改めて気づきましたね。
ちょっと凝り固まってたのかなと思ったし、
それが吹っ切れたのが武道館の2日目だった

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

 3月30日&31日、満開に咲き誇っていた桜がハラハラと散りゆく無常の景色の中で開催された、My Hair is Badにとって初の日本武道館ライヴ、しかも2デイズ。

本当に予測のつかないバンドだなと思った。

本当に嘘のないロックバンドだなと思った。

本当に今この瞬間のリアルと生命そのものを鮮烈に刻むロックバンドだなと思った。

 だからこそ、本当にマイヘアはマイヘアのままこの先もっと大きくなるしもっとどデカいホームランを打ちっ放す、彼らにしか描けない景色を描き続けるロックバンドになるのだなと思った。

 

(中略)

■武道館2デイズが終了してまだ40時間くらいなんですが。私にとってはマイヘアって、ロックバンドって面白いな、凄いなと感動させられた2日間だったんですけど、椎木くんはどうでした?

「僕も面白かったですね。どんだけやっても自分達の生モノ感っていうのは抜けないものだなって思いました。そんなにプレッシャーかかってないつもりでいたんですけど、いざ立ってみたら……って感じでしたね」

■初日はやっぱり緊張してたの?

「緊張だったんですかね? なんか、わけわかんなくなってました。1日目の頭の3曲とかはギターのフレットもわかんなくなってましたから。視野が強烈に狭くなってましたね(笑)」

■正直、最初は空回ってる感があったけど、途中から取り戻していったなっていう印象があって。自分ではどうだったんですか。

「1日目に関しては武道館に立って音を出すことで精一杯だったっていう印象ですね。途中から取り戻したっていうよりは、ずっとステージの上から落ちないようにしてたっていう感覚です。あんまり記憶がない」

■やっぱり武道館ってそんなにも違うの?

「なんなんですかね? 前日までも特に緊張してなかったんですけどね。ちょっと寝られなかったりはしたものの」

■23時にベッドに入ったのに、明け方4時まで寝られなかったってMCで言ってましたよね。

「はい。でも想像の中では全然できたんですよね。練習もしたし、全然できるなと思ってたんですけど。やっぱ立ったら震えたっすね」

■それはあの環境に? それとも自分達がここに立ってるぞってことに?

「自分達がここに立ってるぞ、なんですけど、現実感があんまりないっていうか。『うわーっ、これ始まってんのかー!』みたいな感じでしたね。ライヴ中もずっと言ってましたけど、1日目は夢の中にいる感覚でした」

■その上で、2日目はかなり豪快にホームランを打てたライヴでしたよね。

「2日目は夢の中にいっぱなしにはしたくなかったので。30日は30日でいいライヴをしたと思ってるんですけど、もっと底力を見せたかったし。……初日のお客さんが入ってる武道館から、もう1回お客さんが抜けてやらせてもらった2日目のリハーサルで、武道館が凄く違う場所に見えたんですよ。『昨日よりちょっとサイズ小さくなってませんか?』っていうぐらいの感覚になれて。それでリハーサルも声が出て歌えて、イケると思って。メンバーも1日目よりずっとリラックスしてて。で、2日目は気づいたらどんどん自分の中にいた感じでしたね。すっごく楽しかったです。1日目も楽しかったけど、2日目はなんか泥酔してる感じでした」

■自分に?

「自分というか、曲にというか」

■1日目も演奏が崩れたとか、そういうことは全然なかったんだけどね。ただ、内側から迸るエネルギーが2日目は全然違ったんです。

「僕もワーッてやって一瞬で終わっちゃって記憶ないやと思って、いいライヴできなかったのかなと思いながら翌日、1日目の映像を観たら『あ、意外とちゃんとやってんな』みたいな。硬さはあっても、やっぱりツアーでやってきたことをちゃんとやれてるなって思えたんで。それも結構自信になって2日目ができたのかもしれないです。1日目があったからこその2日目でしたね。1日目に来てくれた人も涙流してくれたり本当に喜んでくれたりして、それと同時にウチのチームのみんなはちゃんと叱ってくれたり。それで1日目にやってたことを2日目にやらないでみたところもあったし。そういう意味でも、初めて大人数で回ってきたツアーの力を武道館の2日間で出せたかなっていう感覚はありました」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.20 by MUSICA編集部

THE ORAL CIGARETTES、個別インタビュー連載
第2回:ベーシスト・あきらかにあきら。
「毎日笑っていたい、遊んでいたい」という理想を掲げて
今まさに成長していくあきらの核心に迫る!

根っからポジティヴじゃないと思うんですよ、結構悩むし病むし。
割と元からポジティヴ度は高いと思いますけど、でもやっぱり
自分のテーマが「毎日笑っていたい」ってことなので。だからやと思いますね

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

(中略)

■そもそもなんでバンドをやり始めたの?

「そもそも僕は結構周りに流されやすいタイプで。高校に上がるタイミングで、中学から一緒にいた奴らと一緒に受験して上がっていったんですけど、そいつらが音楽好きだったんですよ。で、高校入ってそいつらが全員軽音楽部に入るってなって。なので、完全に周りの影響ですね」

■中学くらいまでは自分にとって音楽ってどういうものだったんですか。

「中学の時は、聴く音楽が周りの人とは全然違ったんですよね。当時TSUTAYAの端っこのほうにあった青春パンクのCDを凄い聴き漁ってて。今思うとあの時から音楽への道は始まっていたのかなと思います。テレビで流れていた音楽よりも自分の心が動く音楽があることを知ってたし、当時は別にそれを自分が鳴らそうとかってことではなかったけど、それを聴くのが好きだったし、それをディグるのが好きだったから」

■その時期の自分にとっての武器みたいなものはなんだったの?

「うーん……僕、すんごい集中力があって」

■妙な自信ですが、なんでそう思えてたの?

「塾で凄い成績がよかったんですよ(笑)。人が5時間かかるのを僕は1時間で覚えられたんです。ただ、1時間しかスタミナがなかった(笑)。集中力はあるけど凄い短期的で。すぐ眠くなるし。でもスイッチ入れた時の効率のよさは誰にも負けない自信があって。教えられたらなんでも器用にこなせるところは昔から強みやなと思ってました」

■自分は頭がいいんだって気づいたのは、いつぐらいだったんですか。

「僕はずっと、2歳上の姉ちゃんがライバルやったんですよ。姉ちゃんも頭よかったんですけど、僕のほうが賢くなりたいと思って勉強に取り組んでました。だから勉強のモチヴェーションも姉ちゃんの存在やったし」

■姉ちゃんを超えたかったのはどうして? 姉ちゃんが素敵だったの?

「姉ちゃんが素敵だったんです(笑)。昔から自慢の姉ちゃんやったし、友達にも『あきらのお姉ちゃんいいよね』ってめっちゃ言われてたのが自分の誇りでした。だから姉ちゃんを超えることがあればそれは凄いことなんだっていうのは、自分の哲学の1ページ目みたいな感覚がありましたね」

■そのための努力は割としてきたっていう感じなの?

「してきましたし、頑張ることに興味がありましたから」

■それは一番になりたかったの?

「うーん……一番にはなりたいですね。誰かの一番になれたり、何かで一番になるっていうのは、昔からこだわっています。もちろん今も」

■そう思うようになったのは、何がきっかけだったと思います?

「……そこはやっぱり、家で一番になれてなかったからやと思います。おとんもおかんも凄いんですけど、もう姉ちゃんがめちゃくちゃ凄かったんで、絶対に姉ちゃんには勝てへんなってなってたんで。そういう悔しい想いをずっと持ってるんですよ、きっと今でも」

■そういうあきらの素養は、音楽にどういう影響を及ぼしたんですか。

「うーん…………僕は誰かと何かをするのが好きなんですけど、でも、自分自身はまだ生み出せない人間だなって思ってます」

■それは前から?

「前からやし、今もそう思ってますね」

■そう思うに至ったきっかけは何かあったんですか。

「拓也に出会ったことですね。拓也と出会って、拓也のモノ作りと彼の創造力と出会ったことで、自分は完全に裏方というか、拓也のこぼしたものを全部拾い上げて綺麗な道だったよってする役やなって思ったというか」

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text by 鹿野 淳

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.18 by MUSICA編集部

PATHFINDERの本当のフィナーレとなった
BUMP OF CHICKENマリンメッセ福岡公演に完全密着!
万感の想いで駆け抜けた半年間、そしてこれからを
丸ごと語った4人全員2時間半インタヴュー!

BFLYツアーが終わって、他の3人をもっと近くに感じたいっていう
気持ちがあったんだと思う。この3人と音を鳴らすことで
もっと深い絆が生まれればいいって思って。
絆を持つことは当たり前じゃないし、
想ってもらえることも当たり前じゃないから(直井)

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

■先週末に遂にフィナーレを迎えました、お疲れさまでした。

全員「ありがとうございます!」

増川弘明(G)「ここまで頑張ろう頑張ろうってずっとみんなでやってきたんですけど、いざ終わっちゃうと逆に寂しいみたいな、ちょっとムカつく感じになってて(笑)。気が抜けたつもりはないんですけど、ちょっと体調悪くなったり、そういう反応が出始めてて。まだ尾を引いてる感じもあるし、全然高まってるんですけど。とりあえず直近の福岡のライヴは凄く楽しくできたな、最高な瞬間をまた過ごせてよかったなっていう気持ちはあります」

■終わってみると「ああ終わっちゃったな」っていう寂しさがあるっていう話ですけど、逆に今回は長かっただけに、途中で「まだフィニッシュは先だな」みたいな気持ちもあったんじゃない?

増川「とにかく今回は1本目からそうなんですけど、凄く入念に練習をして。ツアー始まってからも1本1本ライヴが終わった後に必ず細かい振り返りをしてたんですね、毎回毎回。それは1本も欠かさずやっていて」

直井由文(B)「反省会的なやつをね」

増川「反省会を要は29回やってるんです(笑)。そういうふうに凄くONなシーズンだったんで、もちろん凄く充実してて楽しかったんですけど、でもどっかが痛くなったりなかなか気持ちが休まらなかったりっていうのがずっと続いていく張り詰めた期間でもあって。もちろんところどころ抜く瞬間は自分で頑張って設けますけど、『ここまでは』、『ここまでは』ってどっかで思ってたんで、そういうことを思いながらツアーしてました」

直井「無事にやり終えることができて本当によかったなっていう感想しか今はなくて。前半は主に僕と藤原くんの体調が全然よくなくて、ちょっと風邪みたいな状態がずっと続いてたりしてたんです。その中で周りのスタッフとかメンバーとかリスナーのみなさんに助けられながらやって、中盤から体調もよくなって、全然問題なくやってたんですけど。前半が体調悪かった分、ほんとにこれ最後までやり切れるのかな?っていう恐怖感があったんですけど、でも絶対にやり切りたいって気持ちもあったし、それでも1本1本全力でやっちゃう――次の日のこと考えないでやっちゃうから、倒れて病院行く日もあったし。そういう意味でも全部やり切れてよかったなって、今はすげぇ思ってます」

■今になって思うと、前半戦で体調が悪かったのはツアーに対して自分が構えてた部分もあったの?

直井「いや、単純にリハもすげぇ多かったし、疲れとか、あと季節の変わり目は絶対に風邪ひくんで、ちょうどツアーが始まる時期は毎回風邪ひくポイントで(苦笑)。そうならないようにめちゃくちゃケアしてたんですけど、上手くいかなかったんですね」

■フジは?

藤原基央(Vo&G)「この前の福岡で全パートが無事に終わって。だから僕も『無事に終わり』って言おうと思ったんですけど、無事ではなかったなと思って(笑)」

■それは福岡公演を延期することになったインフルエンザのことだよね?

藤原「そうですね。直井くんが言ったように僕もツアー冒頭は体調が優れなくて。病院に行ってひとりだけ遅れて現地に行くみたいなことも何度かあったんですけど、その割にライヴになっちゃうと全然絶好調で、ライヴの時だけハイパー元気になってたんですよね。栄養ドリンク的な話じゃなくて、ライヴに向かって体の全部の細胞がアイドリングされて仕上がっていくみたいな、そういう実感が結構あって。1公演1公演凄く大切に、その日のベストでやってくることができたなと思ってました。ほんとに1公演1公演、目の前のお客さんと凄く有意義な時間を過ごすことができて、それを凄く大切だと思うことができるような時間で。そういうライヴがどんどん繋がっていって。そしたら年が明けてインフルエンザになっちゃって。ほんとは2月11日で終わるはずだったツアーですけど、2月11日っていうのをスタッフがどういうつもりで取ったのかわかんないですけど、奇しくも我々の結成記念日ということで……美しいは美しいじゃないですか、タイミング的にそういう締め方っていうのは。だからね、ツアー終わります、そして活動23年目に突入しますってなるはずだったんだけど、俺のせいでその1ヵ月後に振替公演が入ってくるっていう(笑)。その1ヵ月は、お客さんにも、メンバーおよびスタッフにも、たくさんの人に迷惑かけたなっていう気持ちが凄くあったんで、生きた心地がしないとはこのことだなと思いながら過ごしてました。その代わり待ってくれてたお客さんには、そういう想いで僕もライヴに臨んで、全力でいいもの見せたいなと思って取り組んで。そういうライヴが終わったんで、ようやく自分の中でケリがついたな、みたいな。そういう気持ちが今はデカいです」

(続きは本誌をチェック!)

text by鹿野 淳

『MUSICA5月号 Vol.133』

Posted on 2018.04.17 by MUSICA編集部

UVERworldの新曲“ODD FUTURE”が響かせた新世界、
そして彼らの意志がこじ開けた新展開!
TAKUYA∞単独、克哉&彰のギタリストタッグによる
インタヴュー2部構成の表紙巻頭特集!

自分達の色と、自分達が外から得てくるものってひとつの皿には
乗らないんですけど、なんとか整理して乗せてる作業が今で。
正直、まだ発展途上。まだまだこの先いろんなスキルを
勉強していきたいし、自分達のオリジナリティを作っていきたい(TAKUYA∞)

『MUSICA5月号 Vol.133』より引用

 

#Interview1 TAKUYA∞

 (前略)

■“SHOUT LOVE”も克哉くんが作ってきた曲で、それが最終的に次へのUVERworldの扉を開けたような曲になったんだけど、今回また彼の中からそういう楽曲が出てきたのはどういうことだったんですか?

「克ちゃんが最近いいんですよ! みんなのトラックが僕のところに吸い上げられてくるわけじゃないですか。そのスピードとかクオリティって各々まちまちなんですけど、中でも克ちゃんが最近いい奇抜感を出してるというか。……克ちゃんって昔から、多数決しても5対1の1になることが多いんですよ。『どうせみんなこっち選ぶから、じゃあ俺はこっち選ぶ』みたいな天邪鬼なところもあるし、昔からファッション含め克ちゃんはセンスが変わってるっていうか。バンド名つけようって言った時も、あいつだけとんちんかんなバンド名出してきたし」

■ははははははははは。

「僕らは痒いところに手を届かせたいっていう曲作りとモノ作りをしてきた気がしてるから、常にある種の王道みたいなものを欲してて。でも克ちゃんは、今はまだ痒さもわからんようなところに手を伸ばすことに興味を持ってる部分もある気がしてて、だからこそ、僕は今、克ちゃんが持ってくるものを凄く期待して待ってるんですよね。実際、年明けてから信人とか彰から10曲くらい送られてきたものに対しては『うーん、これはなぞってきた気がするな。今これに対して何か歌えって言われても、ちょっとよくわからへん』って言ってパスしてきたんですけど、克ちゃんのトラックが来た時に、『今この時期にこのトラックに歌乗せれんかったら、俺はメロディメーカーとして失格や』って自分で感じましたし、実際、それを公言してメロディ乗せる作業に入っていったんです」

■とてもソウルフルだし、バキバキのエレクトロでもある。これは今のTAKUYA∞の中にあるリズムに対するイメージも含まれた上でこういう感触のものになってるの?

「これはオケに呼ばれていった感じもしますね。とはいえ、ちょうどこういうのも欲しかったって思ってたところもあって……だから自分のイメージがオケに重なっていく感じやったかな」

■いわゆるバンド然としたサウンドの構造とは違うバンドだし、そのバンド然とした構造をこのバンドは持っていないし、持たないままここまで来たわけだけど。その中でまた新しいゾーンに入っていってる感じがあると思うんです。これは音楽の趣向性とかが変わった部分も大きいんですか。

「それは単純に流れだと思いますね。今後またそうじゃなくなっていく時も来ると思うんですけど、今の段階では音源とライヴは別個のほうが刺激的だし、自分達のセンスに合うというか。ライヴは生楽器のバンドサウンドでしっかり骨太に届けるのがカッコいいと思うんですけど、それをそのままCDにパッケージしたところで、自分達が今までやってきたことの中で古く感じちゃうんですよ。だから音源は生バンドをどんどん排除していったり、音数をもっと減らして隙間で勝負していく形で構築して、作品として完成させるほうが気持ちいいというか。それをライヴで生サウンドでやればよりカッコよくなるし、そうすることで相乗効果がある気がしていて。だから最近の制作では、音源では生バンドを排除しつつ、『ここはライヴでは生でこういうふうにしよう』ってスタジオで口癖のように言い合ってるんですけど」

(続きは本誌をチェック!)

text by鹿野 淳

 

#Interview 2 克哉&彰

■まずは新しいシングルの完成おめでとうございます。バンドとしてまたしても新しい風穴を開ける作品になったと思うんですが。まずはリーダー、“ODD FUTURE”の作曲者として、この曲を生み出したきっかけや経緯を教えてください。

克哉(G)「次に向けて自分が新鮮だと思えるものを作りたいなと思って作っていったのが、きっかけですね。125ぐらいのテンポで、新しいハウス・ミュージックみたいになったらいいかなと思って作り始めたんですけど。でも完成までの過程でメンバーそれぞれのアイディアが詰め込まれて、いい意味でまったく別の曲になったっていう感じですね」

■『TYCOON』完成時の5人インタヴューの時に、「“SHOUT LOVE”という、リーダーの武骨なお顔からはまったくイメージができない非常に洗練された楽曲が生まれてきて、びっくりしました」という話を僕がしたところ、「その発言は絶対に入れてください」という言明をリーダー自身から受けまして、実際に誌面に入れてちゃんとファンからひんしゅくを買ったんですが(笑)。

克哉「ははははは、ありがとうございます(笑)」

■今回もとても洗練されてます。ハウスミュージックめいたものをイメージしたのは、リーダーがそういう音楽が好きだからなんですか。

克哉「そもそもセカンド・シングルの『CHANCE!』でそういうことをやってたんですけど、そのハウスミュージック感がUVERworldとしては全然伝わっていないなと、ふと頭によぎって。だったらこの2017年後半から2018年に入った現在、UVERworldとして今のアプローチで新しいハウスミュージックをやったらどうなるのかなって考えたんですよね」

■彰くんはこの曲のデモ・トラックが克哉くんから上がってきた時、どういうことを感じたんですか。

彰(G)「それこそ克ちゃんらしいオシャレさがある曲だなというか。克ちゃんって意外とポップなものが得意なんですけど、このキャッチーな感じが凄くらしいなぁっていう曲ですね。実は2コーラス目とかは僕のアレンジがほぼほぼそのまま入ってるんです。僕が元々持ってたネタを克ちゃんが作った曲に合うようにキーとテンポを全部合わせて乗っけてみたら、流れが凄い自然だったんですよね。……というか、僕はいっつもいろんな新しいアレンジをひとりで試してるんですけど、それはメンバー全員にはまず送らないんですよ」

■何故? 送れば。

彰「いや、送らない。決して送らない。まずは自分ひとりでやってみて何回も聴いて、その上で『これ、ひょっとしたら行けるかな?』っていうものを、まずTAKUYA∞くんに1回投げるんです。でも今回は克ちゃんの曲でもあるから、まずは克ちゃんに聴いてもらおうと思って『2コーラス目こんな感じどう?』って渡してみて。そしたら『これ、凄くいいよ!』って言ってくれて」

■それを聴いた時に克哉くんはどういうふうに感じたんですか?

克哉「いつも僕のネタを彰が切り貼りするというか、必要なところだけ使ってコードを変えたりするんですけど、そういうエディットの能力がメンバーの中で彰が一番上手やと思ってて。で、今回は特にそれが凄い上手いことハマりましたね」

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text by鹿野 淳

『MUSICA5月号 Vol.133』