Posted on 2013.01.19 by MUSICA編集部

THE BAWDIES、アルバム全曲解説で『1-2-3』を徹底解剖

2号連続『1-2-3』大プッシュ! 前号の表紙巻頭に続く今号は全曲解説だ!
2013年の号砲よろしく高らかに鳴らした渾身のロックンロールを掲げ、
ポップシーンへとザクザク斬り込むTHE BAWDIES、徹底支持&援護射撃!

『MUSICA2月号 Vol.70』P34に掲載

■前号の表紙巻頭に続いて、今号ではアルバム『1-2-3』の全曲解説インタヴューをさせていただいて、それぞれの曲を紐解きながら、アルバムの全貌をより詳しく伝えられればなと思っています。

ROY(Vo&B)「ありがとうございます!」

■他にも、制作中のエピソードだったり裏話などをいろいろと訊ければと思いますので。

4人「はい!」

■じゃあさっそく1曲目からいきましょうか。

ROY「デデッ!」
JIM&TAXMAN&MARCY「(笑)」

1.DANCE THE NIGHT AWAY

■(笑)。まずは“DANCE THE NIGHT AWAY”。いつものTHE BAWDIESのアルバム1曲目らしい、始まりの合図を高らかに打ち鳴らしたナンバーですが。

ROY「今回はロックンロールの真っ直ぐな部分を全力で放出した、そんな作品にしたいなと思っていたので、これぞロックンロールだ!っていうもので始まりたくて。でも、単純にスリーコードのロックンロールをやりましたっていうんじゃなくて――今までだったら、それこそインディーズの“SHAKE YOUR HIPS”とかはスタンダード的なものだったんですけど、今回は現代の、2010年代のロックンロールスタンダードを作ってやろうというそういう気持ちで作りましたね」

■音も曲の展開とかも遊び心があって、思わず踊りだしたくなるような1曲で。確か制作の後半にできてきた曲なんですよね。

JIM(G)「制作終盤の前半ですかね」
TAXMAN(G&Vo)「確か仮タイトルが“バッキンガム”だったよね」
JIM「バッキンガム宮殿からだっけ?」
TAXMAN「“Back In the U.S.A”が微妙にバッキンガムに聞こえるからじゃなかった?」
JIM「そうだそうだ。“Back In the U.S.A”はビートルズのロックンロールナンバーなんですけど、俺達は今の時代のロックンロールをやるんだという気持ちも込めてそう呼んでたんだよね」
TAXMAN(G)「この曲を作ってた頃は1曲目になるようなものを作るってことで何曲か作っていたんですけど、まだもっといけるんじゃないかってことでROYが持ってきたのがこの曲で。最初に聴いた時に、これなら1曲目いけるんじゃないかっていう予感はしたので、自分的にもそういう意識で取り組みました」

■ROYさんが持ってきたこの曲を聴いた瞬間に、1曲目はこれだ!って感じました?

MARCY(D)「正直、そこまで意識はしてなくて。曲に合った勢いみたいのは全曲通して込めたいなとは思っているんですけど。この曲に関してはROYの意向もあって、ほんとにスタンダードロックンロールナンバーというか。フレーズとかはロックンロールらしいものにして、音はちょっと変えたりとか、そういうことをしましたね」

■JIMさんはこの曲を聴いた時はどうでした?

JIM「この曲は特になんですけど、幕開けがですね、ほんと、もうゴーン!!って感じというか。たとえば、城を攻め落とす時に、凄く強いナイトがひとりで馬に乗って攻め入るんじゃなくて、もうみんなで丸太持ってドーン!って城門を開くみたいな感じが凄く出せたらいいなと思ってましたね。だから、ある種泥臭くてもよかったけど、そこにキラキラ感もあるというか。だから、ちょっと質もいいんだけど、持ってるものはあくまで丸太だっていうイメージですね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 板子淳一郎

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