Posted on 2012.04.16 by MUSICA編集部

エレファントカシマシ・宮本浩次 『大地のシンフォニー/約束』インタヴュー

『2012年5月号 Vol.61』 P18に掲載

エレファントカシマシとしても、宮本浩次としても、
既得権益じゃないけれども、自分のやり方みたいなものがすでにあって。
でも、本心ではその既得権益を超えた世界を味わいたいと凄く望んでるんです

■4ヶ月ぶりのインタヴューなんですが、割と近々に新しい楽曲に出会えて嬉しく思ってます。今回のシングル『大地のシンフォニー/約束』は、本当に素晴らしい。特に“大地のシンフォニー”は頭の中が塗り替わっていく衝動を覚えましたよ。

「ああ、そうですか! ありがとうございます」

■前回の『ワインディングロード/東京からまんまで宇宙』は、ロックバンドっていうものがモチーフになっていたように聴こえたし、リフから作っていったように聴こえるシングルだったと思うんです。でも今回はそれとは真逆の、アコギで弾き語りで作られたんじゃないかと思うような、そして宮本さんの歌への想いが全面に溢れ出したようなシングルだと思ったんですけど。

「これ、2曲とも凄くお気に入りでね。俺、ほんっっっとに曲を作るのが好きなんですよ。好きっていうか、くつろぐっていうか……もう自分がリラックスできるのって、夜に車に乗って首都高をグルッと1周する時か、あとは電車に乗ってる時か、曲作ってる時だけなんですよね」 

■それはつまり、自分らしくあれる時ってこと?

「そうです。で、この“大地のシンフォニー”と“約束”は、いっぱい曲がある中でもお気に入りだったんです。ほら、前に鹿野さんに“脱コミュニケーション”のデモ聴いてもらったりしましたけど、ああいうふうにしてデモがいっぱいあるんですよ。で、その中でも特にメロディが凄く好きな曲がこれで。だからドラムとベースとギターも入れてデモをちゃんと作ってたんです。“約束”のほうはスタジオでバンドでみんなでやってたヴァージョンとかもあったりして。で、今回、最終的にYANAGIMAN(プロデューサー)と一緒にやることによってグッと歌に寄っていくものになったなぁと思いますね。YANAGIMANってね、本当に熱心な人なんですよ。もう50歳くらいなんだけど、その……まぁ年上の人に言うのもなんだけど、頑張り屋さんっていうか、凄い一生懸命なんです。そういうところが僕は凄く共感するんです」……(続きは本誌をチェック!)

Text by 鹿野 淳

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