Posted on 2013.02.14 by MUSICA編集部

ONE OK ROCK、アルバム『人生×僕=』、メンバー個別に最速取材!

人生かけて僕はこれを作った
アルバム『人生☓僕=』第一声取材!
ソロインタヴュー☓4=究極のロックバンド!

『MUSICA 3月号 Vol.71』P36に掲載

Interview with Toru

■リーダー、どえらいアルバムが完成したけど、まずはリーダーからインタヴューを始めるよ。

「ほんとですか!? よろしくお願いします」

■まだ何曲かのミックスとかマスタリングが完了する前の段階の音を聴かせてもらってるんですけど、最終的にこれはとんでもないアルバムになるだろうなということがひしひしと感じられて。なんでこんな凄いことになったんですか?

「今回は、一昨年ぐらいから長いスパンでレコーディングできる環境が作れたので、その時間を有効に使えたこと――特に海外のエンジニアの方達と一緒に作っていくという濃厚な制作ができたことが一番大きかったと思います。今回お願いしたエンジニアさん達って、僕らが憧れて聴いていた音楽に携わってもいるので、ある意味自分達が目指す音楽性を提示してくれた人達でもあるんですよね。だから、きっと互いに共通点もあるだろうし、僕らが目指す音に導いてくれるはずだとも思ってお願いしたんです」

■たとえばジョン(・フェルドマン)とかチュー(・マドセン)には、「こういうふうに仕上げて欲しい」という具体的な注文を出したのか、好きなように煮るなり焼くなりしてくれと伝えたのか、どんなやり取りがあったんですか?

「ある程度こちらの要望は伝えましたけど、どんなふうになって返ってくるのかが楽しみでもあって。今回は、彼らのセンスや今まで作り上げてきたものも踏まえて、トータルで僕らに力を貸してくださいっていう感じで」

■でも、アメリカンロックを作ってきたミキサーやエンジニアのおかげでこういう作品になったかというと、それはたぶん違うと僕は思うんですよね。たとえば日本人のプレイヤーが誰でもメジャー仕様のボールで投げたら大リーガーになれるのかといったらそうじゃないわけで。やっぱり、彼らにチョイスされるにふさわしい音楽、そしてメンバーシップというものがONE OK ROCKにあったからこういう作品になったと思うんです。Toruはこの作品を作るにあたって、まず何と向かい合うところから始まったのかな?

「『Nicheシンドローム』、『残響リファレンス』では、昔からやりたかったことや、ONE OK ROCKとしての方向性を打ち出そうということで、いろんなことをやっていて。でも、そこから次に向かうために、何か新しいことをやりたいなということはまず凄く考えました。今はどんなものを作ってもONE OK ROCKの音になるという自信はついたんですけど、さらに新しいことにトライすることはたぶん今じゃないとできないことだし、今それを作品にすることによって、10年後のバンド像も変わってくると思ったんです」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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