Posted on 2013.06.14 by MUSICA編集部

[Champagne]、大いなる野望と夢を詰め込んだ渾身の1枚
勝負を決す『Me No Do Karate.』
初のメンバー全員ソロインタヴュー
―白井眞輝―

適当に盛り上がって適当に楽しくて終わった、みたいなのが一番嫌なんですよ。
俺はそこにいた人に何かを残していかないと音楽じゃないと思ってるので。
それは音楽だけじゃなく、芸術といわれるすべてのものに対して思うことなんですけど。

『MUSICA 7月号 Vol.75』P31に掲載

(インタヴュー途中より抜粋)
■推論なんですけど、『I Wanna Go To Hawaii.』くらいまでの白井くんって感性で勝負をしていく人だったと思うんです。たとえばライヴで真っ白になってソロ弾いて、それが凄くカッコいいみたいなさ。でもある時期から、それだけじゃ自分が満足できなくなってるんだろうなって、ステージ観ていて感じるようになったんですよ。

「はい(笑)」

■『Schwarzenegger』以降、表現の面でもスキルの面でも、自分に対するハードルが凄く上がったんじゃないかと思うんだけど。

「確かにそれはありますね。ライヴでもそうだし、今回の制作でも、みんなに聴かせる前に自分でボツを出すことが多かったんですよね。前は自分では『これどうかな?』って思いながらもみんなに聴かせてみて、周りがOKならOKってなってたんですけど、今回は自分の中で止めてることが多くて。結果的に何種類か作っていって、みんなに相談することもありましたけど。だから確かにハードルは上がってると思います。で、それは、自分ではギターテックの方との出会いがデカいなって思ってて。その人にギターの音作りやセッティングを手伝ってもらうようになって音がどんどんよくなっていったんですけど、同じギターを弾いた時にまったく違う音がしたんですよ。それが衝撃で。なんで俺はこの音を出せないんだろう?って思って……そこから始まってるんですよね。自分の持ってるギターにもっといい音を出させるというか……だから俺にとってのギターって、洋平にとっての喉みたいなもんなんだなって思うようになって。それまでそういう気持ちがなかったんですよ。ギターはギターの音しか鳴らないというか、このエフェクターを繋いでこのアンプで出せばこの音が鳴る、みたいに考えてたんですけど、そうじゃなくて、同じギターを弾くにしてもいい音を出せる人と出せない人がいるってわかって………俺はもっといい音を出したいって思った。もっといい音を出して、自分のギターでみんなを納得させたいっていう、そういう気持ちが凄い強くなったんですよね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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