Posted on 2013.09.13 by MUSICA編集部

スピッツ3年ぶりのアルバム『小さな生き物』。
最高傑作を作り出したメンバーが語る。

パン屋にたとえると、みんな大量生産のパンを美味しいって食べてる。
その中で俺らは割と個人商店として手作りっぽく作ってるんだけど、
身近な人だけじゃなく、大量生産のパンを食べてるの人にも
美味しいって言ってもらえる手作りパンを作っていきたい――(草野)

 

『MUSICA 10月号 Vol.78』P.12より掲載

■ニューアルバム、おめでとうございます。

 

全員「ありがとうございます!」

 

■正直な話、スピッツのアルバムは生まれる度に最高傑作なので今更始まったことではないのですが、また新たな最高傑作が生まれました。

 

田村明浩(B)「スピッツの新曲をやるっていうこと自体が、音楽をやっていく上で最大の喜びだったりするんですよね。だからそういう意味で、また自分が新たな喜びを感じたスピッツの最新作は、鹿野くんが言う通り、やっぱり最高傑作なんだよね(笑)」

 

■また新たなスピッツを作れて、そしてまた新たなスピッツでいられることの喜びというかね。

 

田村「そうそう。すべてを震災のことに直結するのは変な話だけど、実際震災の直後だと音楽をやっていいものかとかさ。俺、電気使うしさ……ほら、みんな(他のメンバー)はアコースティックでもできるじゃないですか(笑)」

 

■ベースは逃げ道がないんだと。

 

田村「『何もできないじゃん俺』みたいな――そういうこと考えた時もあったんだけど。時を経て、ライヴやって、そしてこうやってアルバムを作ることができて、本当によかった。だからね、『俺ら、これしかないんです』っていうのが詰まったアルバムです、これは」

 

■では次にテツヤ、お願いします。

 

三輪テツヤ(G)「まだね、頭がインタヴューモードになってないね、俺は。……じゃあ﨑山!」

 

■ちょっと! 勝手に仕切んなよ。

 

田村「大丈夫、最後にいいこと言うってさ(笑)」

 

(続きは本誌をチェック!)

 

text by 鹿野 淳

『MUSICA10月号 Vol.78』