Posted on 2012.03.13 by MUSICA編集部

くるり、韓国レコーディング潜入!

2012年4月号 Vol.60』 P66に掲載

くるり、今度のレコーディングはなんと韓国!!
その意図は? 今のモードは?
新体制になって初のアルバム制作現場に潜入!
まだ誰も知らない新たなくるりを最速レポート&
2012年第一声インタヴュー奪取!!

昨年6月、「ほんまにニューバンドみたいな気持ちなんです」と興奮した様子で5人組バンドになることを宣言し、ファンには衝撃と戸惑いを与えつつも、バンド史上最も大きな転換期へと飛び出していったくるり。

その後、夏フェスから京都音博まで精力的に各地のステージを渡り歩き、昨年11~12月には上海&韓国でのライヴも挟みつつのワンマンツアー「湯気湯気帝国」を完遂。ようやく5人のグルーヴがいい感じで形になってきたなと手応えを感じ、新作への期待が高まってきたところに、年末になって早くも新ドラマーの脱退が発表されるという、再び衝撃の展開に――。正直、「おいおい、大丈夫なのかくるり!?」とその状態を案ずる人も多かったと思うし、実際、私自身もそのひとりだった。

そんなくるりが、遂にニューアルバムのレコーディングをスタートさせるという。しかも、今回はなんと韓国でレコーディングをするというのだ。くるりが海外でレコーディングすること自体はほとんど毎度のことなので驚かないが、しかしその地に選んだのが韓国とは! そもそも日本のバンドが韓国でレコーディングしてくるなんていう話はこれまで1回も聞いたことがない。

一体、何がどうなってるんだ!?といても立ってもいられなくなり、本誌校了を目前に控えた3月2日~3月3日、韓国はソウルにてレコーディング中のくるりに突撃してきた。

★3月2日、ベーシック録音@馬場(マジョン)

3月2日17時。ソウル東部に位置する馬場という地下鉄の駅から徒歩2秒のところにある(階段上がって地上に出たら、ほんとに目の前だった)スタジオに到着。レコーディングスタジオというよりも町の不動産屋さんみたいな趣が強い入り口に一瞬不安を覚えたのだけど、中に入ると意外にも広い。

メンバーはまさにベーシック録りの真っ際中で、スタジオ内で演奏中。コントロールルームに行くと、スタッフ陣が真剣な表情でその様子を見守っている――と、その中のひとりから「お、いらっしゃい!」と声をかけられる。

声の主を見ると、そこにいたのはbobo。あれ、ドラマーなのになんでこんなところにいるの? あっち行って叩かなくていいの?―――いや、よいのです。今回のドラマーは、あらきゆうこ。boboはなんと、共同プロデューサーとして参加しているのだ。boboに順調?と訊くと、「今日は今のところ順調だけど……いやぁ、大変だね」と苦笑混じりの返答が。何が大変なのか訊こうと思ったところで、ちょうどメンバーが出てきた……。(続く)

Text by 有泉智子

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