NEW STANDARD MUSIC JOURNALISM――より深く、より鋭く、音楽の未来を作るMUSICA (ムジカ)公式サイト
先にひとつご報告です。
今回の表紙巻頭特集、当初の予定では、3月7日にリリースされるはずだった彼らの4thアルバム『光』に合わせての巻頭特集でした。しかし、本日オフィシャルサイトから発表されたように、『光』のリリースは5月2日に延期になりました。その理由については、オフィシャルサイトでも書かれていますし、私も今回の特集記事の中でも詳しく綴っています。ぜひ読んでください。
ただ、今回の特集は『光』という作品だけに焦点を当てたものではなく、『光』を中心にしながらも、今のアンディモリが何を考え、何を見つめ、音楽を鳴らしているのかを、深く、そして生々しく掘り下げる内容になっています。ぜひ熟読していただき、アンディモリというバンドを感じながら、そう遠くない将来あなたの元に届けられる『光』を楽しみに待っていてください。
なお、今回の特集は、小山田壮平ロングインタヴューと、メンバー3人のキーワードインタヴューの2本立てです!お楽しみに!!
それでは、以下にチラ見せを。
■3月7日に、『光』というアルバムが出ます。本当はアルバム完成をもってインタヴューをする予定で、ギリギリまで待ったんだけど、2月3日現在、でき上がっておらず――。
「そうなんだよね(笑)」
■とはいえ、歌詞も曲もフィックスしているしオケも全部録り終わっていて、ミックスもほぼほぼ完成しているという状況ではあるんですが。ただ、歌のテイクがまだOKになっていないものが2曲あるっていう、現状ではそういう状態のものを聴かせてもらっています。
「そうですね。歌があと2曲残ってる。今回、歌に関しては全部自分で録ってるから、それもあって時間がかかっちゃってて」
■自分で録ってるんだ?
「そう、歌は自宅で録ってるんだよ、部屋の中に防音室を入れて、エンジニアさんにいろいろ整えてもらって、それでひとりで録音ボタンを押して歌ってるっていう、そういうやり方をしてて」
■そうなんだ。というか、このアルバムは初めてのセルフプロデュース作品になるんだよね。
「そうですね。今回は自分達でやりたいと思って、やってます。元々ミニアルバムの予定でスタジオのスケジュール押さえてもらってたから、いろいろ大変だったんですけど(笑)」
■とても素敵なアルバムができ上がってると思います。とても普通の言葉になっちゃうんだけど、でも「素敵な」っていう表現が一番ぴったりくるような、そういうアルバムだなぁと思って。『革命』は心を引っ張り上げていくエネルギーの強い、奮い立たせていくようなアルバムだったと思うんですけど、今回は逆に心を穏やかに包み込んでいくような、そういうアルバムで。
「そうだと思う。凄く明るい、ポジティヴなアルバムだよね。光っていう、日々の中で自分の気持ちが楽しくなるもの、ガッと上がっていくような、楽しくて綺麗な光を音楽にしたいと思って作ったアルバム。それも何か大きな光って言うよりも、自分が生活の中で発見した、ふとした光を集めていったっていう感覚なんだけど……」(続く)
Text by 有泉智子
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みなさまこんにちは、編集長の有泉です。
2月の頭から、MUSICAのサイトをリニューアルしました。
今までオフィシャルサイトは本当に情報告知の場所としてしか活用できていなかったのですが、これからは毎月の取材の様子や発売中の記事についてはもちろん、Webならではの企画なども含め、いろいろ発信していきたいなと思ってます。なので、たくさん覗きに来てくれたら嬉しいです。
まずは、昨日からMUSICA最新号の記事のチョイ読み企画を始めました。雑誌に掲載している記事の冒頭部分をすこーしだけ、公開します。
なお、本日開催のVALENTINE ROCK@リキッドルームのライヴ写真即レポも、ここでやりますのでお楽しみに!(この日記が上がる頃にはもうスタートしてるかな?)
ではでは、どうぞよろしくお願いします!
Text by 有泉智子
12時30分、那覇のホテルを出発してコザにある本日のホール、ミュージックタウン音市場へと移動する。
今までバンプ・オブ・チキンのライヴは那覇のナムラホールや宜野湾の野外ステージで観てきたが、今回のミュージックタウン音市場は初めてだ。
那覇から23kmばかり高速に乗って、車で40分。ヴェニューに着く直前、ヒップホップがガンガン流れてる店が数店続いてるのを観て、「俺ら、ほんとにこの街でやんの!?」と軽くビビっている。
車中にて、フジと下北沢を根城にしていた時代の話になる。
今の下北沢がどういう感じなのか?という話題から始まり(MUSICAの事務所が下北沢にあるからです)、その昔は下北でライヴをやってそのまま歩いて家に帰ったり、何もやることがないと、どこかのライヴハウスへ行けば知り合いのバンドがライヴやってるからそれを見せてもらったり、いろいろな意味で下北沢に育ててもらったと、いろいろな昔話に花が咲く。
しばらくして街の景色が変わってきた頃、「そういえば年末年始はどうだったの?」と訊くと――。
「それがさ、年末にツアー終わって、凄くやり切った感じがあったんだよ。でさ、案の定、終わった途端にメンバー全員、風邪ひいちゃってさ(笑)。もう、ほんと俺ららしい話でさ。俺に至っては、かなり深くて長い風邪になっちゃって」
………なんとも彼ららしいエピソードだ。もちろん、年末年始返上で(?)きっちり治したらしく、この日もいい顔をして会場へと向かっていった……(続く)
Text by 鹿野 淳
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