group_inou、ニッチにしてポップな音楽の魔法を探る
毒も山盛り、解毒も万全。
夕方5時に帰る場所のない子供のような音楽、健在。
ほんとすげえな、この2人の居合い、気合い、見つめ合い。
■かなりお久しぶりの新曲になるんですけど。今回の2曲は右脳と左脳が両方上手く使いわけられたシングルだなと思って。
imai(TRACK)「そうですね。実はアルバムも同時進行で作ってて、たくさん曲作ってる中でこのふたつがバランスいいかなと思って。“JUDGE”のほうは、できた瞬間にみんなに楽しんでもらえると思ったんですよね。そこに“MONKEY”っていう曲もできてきて、これは逆にカウンターパンチを当てられるなというか。AC部に作ってもらった“HEART”(前々作シングル)のPVを沢山の人に観てもらって、group_inouのことをちょっとだけ知ってる人が増えたと思うんですよ。そういう人達に違うイメージをバーンと当てられると思って選んだ感じですね」
■そもそも2年ぶりの新曲じゃないですか。でも、そんな状況の中できっちりライヴの動員は右肩上がりの2年を過ごしたと思うし、ちょっとずつマニアックな目で自分達を見る人達が増えてったり、逆にライヴで初対面の人達に出会ったりしたと思うけど、そういうことでもたらされることってなかった?
cp(MC)「初めて観た人が多いなっていう日はありますけど、お客さんがいない時もやってたし、いる時もやってるし……だからまぁ、特に区別がないっていうか(笑)。お客さんは増えたんですけど、そこでどうこうっていうのは特にないんですよね」
imai「たぶんお客さんが増えても比率はあんまり変わってなくて。昔からちゃんと聴こうと思って聴いてくれてる人もいるし、『なんだ、こいつら?』みたいな感じで観に来る人もいるし。それがずっと同じ比率のまま来てるんで。人数が増えてもあんまり変わってないです」……(続きは本誌をチェック!)
Text by 鹿野 淳
『2012年5月号 Vol.61』のご購入はこちら