Posted on 2012.05.16 by MUSICA編集部

米津玄師、彼こそが新たな「時代の歌」だ!

『2012年6月号 Vol.62』 P23・P24に掲載

美しく整えられた利便的な世界の中で、それでも圧倒的に満たされない何か。
希薄化する関係性と、置き去りにされた心。
所在なき僕らの心の在り処、生の在り処を求めて鳴らされた、
最もリアルで、最も孤独で、最も醒めた、最後の希望――

■初めまして、今日はよろしくお願いします。

「よろしくお願いします。……こういうインタヴューってほぼ初めてなので、上手く話せるかどうかわからないですけど……(笑)」

■『diorama』というファーストアルバムが、5月16日に出ます。このアルバムは、いつの間にか心が置き去りにされてしまった世界の中で、その置き去りにされた心の在り処を取り戻し、本当の意味で自分が生きる場所を創り出そうとするような、そういう作品だと感じたんですけど。まず、ご自分にとってはこのアルバムはどういう作品なのか?というところから伺えますか?

「どういう作品なんですかね……今まで何年か音楽を作ってきましたけど、まずは、それを全部おさらいしてみようかなっていう思いが強くて。僕はずっとVOCALOIDの音楽を作っていて、自分で歌ってはこなかったわけですけど、元はといえば自分が歌いたいがために音楽を志した人間なんで。だからVOCALOIDやってた時も、ゆくゆくは自分で歌いたいなと思ってたんです。で、そろそろVOCALOIDで音楽を作るのに飽きてきたというか、面白くねえなと思い始めた頃に、じゃあ自分で歌うものを作ろうって考えて、作り始めて……」

■2010年の冬から、このアルバムの制作に入ったと聞いてるんですけど。

「そうですね。自分が歌うっていうことと、それまでVOCALOIDでやってきたことを踏まえた上で、じゃあ自分は一体何が作れるんだろう?って考えて、できたのがこのアルバムです」……(つづきは本誌をチェック!)

Text by 有泉智子

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