Posted on 2012.05.17 by MUSICA編集部

エレファントカシマシ、魂の名作『MASTERPIECE』を語る

『2012年6月号 Vol.62』 P60に掲載

俺、聴いてくれるみんなの顔が浮かんだのは久しぶりですよ。
「みんなの大好きなミヤジの歌声がここにあるぜ! よかったな!!」って。
「思ってる以上の何かを見せてくれる、あのミヤジがここにいるぜ!」ってさ

■まさに名が体を表すという、ほんとに素晴らしいアルバムになりまして――。

「ありがとうございます!!!」

■こうして聴けたことも、このアルバムのレコーディングに立ち会わせていただいたことも含めて、非常に幸運かつ有り難いと思ってるんですけど。

「あぁ……面白かったですね、あれねぇ!(笑)。おかげさまでいいレコーディングになりました」

■とんでもない。この『MASTERPIECE』というタイトルは、一番最後に作った“七色の虹の橋”という曲の一節から取られたんですか?

「いや、違うんですよ。『MASTERPIECE』っていうタイトルにしようということまでは、だいぶ前にみんなと話して決めてたんですね。他にも『ホームラン王』と『バビロニア大学』と、この『MASTERPIECE』と、3つ候補があって。<傑作>っていう意味合いもあって、みんなは一発で『MASTERPIECE』がいいって言ってくれたんですけど、自分の中でなんかしっくりこなかったんですよ」

■いや、さすがにバビロニア大学ではまずいとみんな思ったんじゃないかと。

「そうだったみたいですね(笑)。それで、鹿野さんが来たレコーディングの翌日か翌々日に、1日時間がある日があって、歌詞を考えてたんですね。その時に昔、古本屋さんで彼女と待ち合わせて、未来を透視してた俺がいて……みたいなことを思い出して。その中で<誰の人生だってマスターピースさ>っていう言葉が甦って出てきて、ようやく意味が自分でわかったんですよ。このアルバムは自分の人生観とかが11曲入ってるんですけど、<誰の人生だってMasterpieceさ>っていうので、みんなの(人生も)マスターピースっていうところにスパッといけたんですね。それが凄い嬉しかったです」……(つづきは本誌をチェック!)

Text by 鹿野 淳

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