SEKAI NO OWARI、そのポップマジックの本質に改めて迫る
『2012年6月号 Vol.62』 P68に掲載
本当に自分に何もないと思ってた時は、別に生きたいなんて思ってなかった。
だけど夢を見つけて音楽をやって、いざ仲間ができてくると、
死にたくない!って凄く思うようになったんです
■久々のシングルなんですけど、“眠り姫”という曲はもの凄く長い間煮詰めていって、やっと出せた曲だと思うし、2曲目の“生物学的幻想曲”も含めて、僕の中では非常に大作的なSEKAI NO OWARIの曲が出てきたなぁというふうに思ってるんですけど。まずは“眠り姫”がシングルになった経緯から教えてもらえますか?
深瀬 慧(Vo&G)「そうですね、前からここぞという時に出すつもりで作ってたんですけど、『このタイミングじゃないだろう』っていうことでただ延びに延びたっていう――」
■震災後の雰囲気の中で出すような曲でもないし、初の武道館ライヴへの景気づけや狼煙上げのような曲でもないし?
深瀬「まさにそうですね。ずっとスタンバってはいたんですけどね、“眠り姫”は」
■そうやって、結果的に長い間の中で何回かデモ的なものを聴かせてもらってたんですけど、煮詰めただけあって非常に花が開いたアレンジにもなったと思うし、今出せてよかったんじゃないかという気もするんだけど。
深瀬「そうですね、それはよかったと思います。テーマも大きかったので、自分達のアレンジ能力だったり、自分達がどうなっていこうっていうのも含めて、“眠り姫”は結構大きい敵でしたね。仲間にするのが大変だった歌、というか(笑)。“天使と悪魔”とか“ファンタジー”の時の自分達ではコントロールできる曲ではなかったので、どんどんアレンジの技術やいろんな自信が上がっていって、やっと納得のいくアレンジになったなという感じですね」……(つづきは本誌をチェック!)
Text by 鹿野 淳
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