Posted on 2012.09.13 by MUSICA編集部

Dragon Ash、ロックには今もこのバンドが必要だ――試練の現状と会心のニューシングルをすべて語る

今なお、誰より熱く滾らせる夢と衝動。
ロックンロールへの無尽蔵の愛と決死の覚悟――
たった一度の生を生き切るための新たな金字塔アンセム
『Run to the sun/Walk with dreams』遂にリリース。
デビュー15年、戦い続けたバンドに訪れた最も過酷な試練、
けれど、この曲と共に謳う、
――僕らにはDragon Ashが必要だ

『MUSICA 10月号 Vol.66』P16に掲載

■今回は2曲とも、曲調は違えど、辛いことや上手くいかないことも多い現実の中で、それでも諦めず、自分の夢や情熱を最大限に燃やして生きていこう、進んでいこうっていうメッセージが強く歌われているじゃないですか。こうなったのは――馬場さんが亡くなる前も、2011年という1年はこのバンドにとって試練の年で。建志さんが倒れたのもそうですけど、ツアーの真っ最中に震災が起こったり、馬場さんの左手が動かなくなって一時バンドを離れたり、ずっと仲間としてやってきたディレクターさんが病に倒れて亡くなったり――。

「そうやって並べていくとヤバいね、もう(苦笑)」

■そういう状況の中で、Dragon Ashとしても、降谷建志個人としても、音楽を鳴らし歌を歌っていくということに対して改めて考えたり決意したことがあったと思うし、それが今回の曲にダイレクトに繋がっているんじゃないかと思うんですけど。

「それは間違いなくあったね。俺はそういうのをインタヴューで言うのは好きじゃないから言わないけど。でも、その代わりに音楽でそういうことを表現しようっていう決意みたいなのはあるんだと思う。ドラゴンに限らずだけど、自分の音楽人生をこういう気持ちで全うしよう、みたいな。口には出さない決意表明みたいなのが音楽により濃く出てる時期だっていうのは間違いないと思う。そもそもアーティストが綺麗ごと言わなかったら誰が言うんだと思うんだよね。だから俺らは言ってくべきだし」

■綺麗ごとっていうか、希望ですよね。

「うん、そうね」

■そういうものが音楽にちゃんと結実していったものがここにある2曲であり、同時期に作っていたデモである、と。

「だと思う。相当いい温度でレコーディングしてたと思うよ。特に“Run~”は、Dragon Ashというバンドがそのまま鳴ってる、バンドの空気感がそのまま曲になってると思うし。これ、メッセージソングではないからさ。だって<走らせてくれ>って言ってるんだから(笑)。ほんと、決意表明だよね」(続きは本誌をチェック!)

 

text by 有泉智子

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