Posted on 2012.09.20 by MUSICA編集部

OGRE YOU ASSHOLE、圧倒的な音楽の桃源郷

感性の開拓を繰り返しながら、
孤高の異郷を描き出すOGRE YOU ASSHOLE。
ゆらりと誘いグサっと刺す、
圧巻のニューアルバム『100年後』

『MUSICA 10月号 Vol.66』P94に掲載

■前作の『homely』はホーンが入ったり、AOR的な要素をオウガ流のサイケデリック・ポップに昇華した作品だったわけですけど、今回はまたガラリと毛色が違って。

「うん、そうですね」

■音数的にも展開的にも、ミニマルな構造をベースにした音楽性になりましたよね。自分ではどんな作品になったと思います?

「前の『homely』から比べると、入ってる楽器の数も少ないし、トラック数とかも相当少なくて。『homely』が楽器もたくさん入った要素の多い作品だった分、次に何やるかって言ったら引き算の方向になったというか。だから今回は楽器の1音の質勝負というか。1個1個の音がちゃんとしてないと保たないような曲になってるから、その1音の音選びとかは凄いこだわりましたね」

■『100年後』っていう、非常にコンセプチュアルなタイトルがついてますけど、どんなイメージだったりコンセプトをもって臨んだんですか?

「今回もやっぱり、これまでとはガラリと違ったものを作ろうっていうところから始まっていて。最初から言ってたのは終末感っていうことで。近づいてくる終わりに対してジタバタせずにいる感じみたいな……そういう感覚を表したアルバムがいいかなっていうイメージがあって」

■終末感って、『homely』の時にも軸にあった世界観だと思うんだけど。

「そうですね。ただ、『homely』の時は終末に対してまだ抗おうというか、生命力がある感じだったんだけど。今回は生命力がない感じというか」

(続きは本誌をチェック!)

text by 有泉智子

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