Posted on 2013.06.19 by MUSICA編集部

ONE OK ROCK、圧巻の横浜アリーナライヴを
徹底レポート

アリーナが
「ホーム」になった
稀代のロックバンド
ONE OK ROCKの
新たな脱皮を観た

『MUSICA 7月号 Vol.75』P66に掲載

 初めてアリーナに降り立った前回の横浜アリーナライヴ終演後の楽屋で、4人を前に僕はこういう話をした。
「堂々とした、言い訳のひとつもない、潔いライヴだった。後は、もっとTakaが MCで自分の話をすればいいと思った。今日はオーディエンスへの話が多かったけど、今はみんなバンドが、Takaが何を考えてるのか知りたい筈だ。だからもっとそうしてもいいと思った。後は、もっといろいろなことができる素晴らしい曲がいっぱいあるよ。だからさらにアリーナ用にアレンジして大胆な音や楽器が入った曲も聴いてみたいと思った」
 2回目にして3デイズを務めた横浜アリーナライヴ、その3日目。前述したことが全部倍返しで心に響く、素晴らしいライヴだった。何しろTakaのMCの説得力が今まで以上に半端ない。そして最後には「ただ憧れられて励ますだけのロックバンドの時代はもう終わったと思ってます! 一緒に頑張って共に闘おうぜ!」みたいな言葉を放ち、きっとすべてのオーディエンスはあの時、血が逆流して高ぶったり鳥肌立ったりしたことを一生忘れないんじゃないかと思う。
 楽曲はやはり『人生×僕=』の各曲のサイズが、この会場にジャストなものばかりで。要は大陸的などっしりした曲が、アリーナで見事大きな翼を羽ばたかせていたということなのだが、性急なロックが多いシーンの中で、今のワンオクの曲とグルーヴで頭を真っ白にして盛り上がるのは、多くの人にとって新しい体験だと思う。

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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