THE BAWDIES 怒涛のロングツアー&初アリーナワンマン総括インタヴュー
未知の領域へと踏み込んだ
「僕らのロックンロール」の使徒達が
怒涛の旅路の果てに見出したもの、
その深部に徹底的に迫る
『MUSICA 8月号 Vol.76』P.48より掲載
■今日は全47都道府県、59本のツアーを終えて、そのツアー全体を振り返りながら、このツアーを通してバンドとして、それぞれ個人として感じたことや得たものについて訊いていこうと思います。
全員「よろしくお願いします」
■まずは、ファイナルの大阪城ホールを終えた時に抱いた率直な気持ちを教えていただけますか?
ROY(Vo&B)「なんかね……感動しましたね。ツアーって単純に楽しいだけのものじゃないし、その過程にはいろんなストーリーがあるものなので、そういうもの全部ひっくるめて、最後に全部出し切って『終わった』っていう感覚があって。脱力感も達成感もどちらも感じましたね」
■あれだけのロングツアーを終えたわけだから、一気に緊張の糸が切れて力も抜けたんでしょうね。
ROY「そうですね。そういう感覚は久しぶりでしたね。今回のツアーで感じたのは、好きなことでも限界まで突き詰めていくと、やっぱり苦しいことも出てくるし――でも、それでも続けられるってことこそが、本当に自分の好きなものなんだろうなってことで。結果的に、やっぱり自分はロックンロールが好きなんだなってことを確かめられて、なんだか安心しましたね」
MARCY(Dr&Cho)「自分は大阪城ホールが終わっても、まだツアー続くんじゃないかなって気持ちになりました。気持ち的には今日のファイナルで終わりだっていう感じなんだけど、体のテンションはまた2日後にどこかの街でライヴだ!っていうモードのまんまで。それはちょっと不思議な感覚でした」
■TAXMANさんはどうした?
TAXMAN(G&Vo)「まず達成感はありましたね。最初の頃はほんとに終わるのかな、いろんな意味で最後まで持つのかなって不安になるぐらい長いツアーだったので。でも、この経験のおかげで間違いなくタフになれたと思います」
JIM(G&Cho)「僕はですね、大阪城ホールのステージから下りて、まずホッとしましたね。ホッとして安心しつつも『ああ、終わっちゃったな』って名残惜しくなって、その後に『ああ、でもいいツアーだったなぁ』と。そういう三段活用でしたね(笑)」
(続きは本誌をチェック!)
text by 板子 純一郎
『MUSICA 8月号 Vol.76』より