Posted on 2013.10.13 by MUSICA編集部

エレファントカシマシ、完全復活。
復活の声を上げた野音密着と、宮本が語る新曲に込めた想い

歌で全部伝えられると思ったんです。
だからリハーサル細かくやったし、願掛けでタバコやめたし。
……寝られなかったからね、前の晩は。そういう想いはちゃんと音楽にできた

『MUSICA 11月号 Vol.79』P.22より掲載

 

■少しばかり時間経っちゃったんですけど、日比谷野音の密着ではお世話になりました。

 

「こちらこそお世話になりました。妙に楽しかったですね、あれ(笑)。全体的にとても楽しかったんです、いやー、楽しい時間でした」

 

■振り返ってみるとどうでした? 復活をみんなの目の前で遂げられたというのは。

 

「凄い緊張しちゃってたんですね。ただ、また例によってリハーサルを凄く長時間かけてやってたんですけど、手応えが実はありまして。これはいいライヴになるな、と。(メンバーに)口に出しちゃうとマズいんで、なるべく口に出さないようにしてたんですけど、前日とかにそう思いました。ただこれは反省というか、ご愛嬌まではいかないかな、MCまで今回考えてなかったんですよ」

 

■宮本さんいつもMCはちゃんと考える人なの?

 

「考えないですね、基本的には」

 

■考えないんじゃん(笑)。

 

「今回もその調子でやっちゃって。去年、野音をひとりでやった時には、考えなくても凄く素直にいろいろ言えたんで、今回のも素直に言えるだろうと思ってさ。そういう想いでステージに行って、お客さんも凄く楽しみにしてて。復活の野音っていうのは東京2日、大阪2日あるんだけど、なんにしてもその初日の緊張感っていう、あそこを目指してたんですよね。だからね、言いたいことがほんと自然に出てくるもんだと思ってたの、曲の流れで。ところが去年の気持ちとはまったく違ってたみたいで。だからコンサートトータルでもうちょっと……話がちゃんとできればよかったなあって。それは反省しました。前半が特にね、みんながMCの何かひと言で少し解放されたりするところがあるんですよ。緊張感が解けたりさ。今回は特にお互いもの凄く緊張してるから。バンドも緊張してるし、お客さんも緊張してるし、スタッフも緊張してる。宮本はほんとに大丈夫なのか?って。大丈夫だって本人は言ってるけども、はたして最後までできるのか? ちゃんと声が出るのか? 耳は聴こえるのか?とか、いろんな緊張ですよね。久しぶりのコンサートでワクワクドキドキもあったし……だから何か自然とリラックスする言葉みたいなものが音楽以外で形にできたら、もっとみんなリラックスして最後までいけたんだろうなって。それは終わった後に思いましたね」

 

(続きは本誌をチェック!

 

text by 鹿野 淳

『MUSICA11月号 Vol.79』