パンチの効いたエキサイティングな新星として
シーンに登場した2017年を経て、
バズ以上の確かなムーヴを巻き起こし始めたCHAI。
さらなる快進撃を確信させる『わがまマニア』を投下!
アメリカに行ってさらに強く思ったのは、
本っ当にちゃんといい曲を作りたいってこと。
どんな場所でもどんなものが流行ってても、
いい音楽は絶対にいいから。たとえ環境が悪かったとしても、
いい音楽だったら勝負できる
(前略)
■バンドとしては去年に続く2度目のUSツアーだったわけで。前回は初めてであるが故の興奮やカルチャーショックもあったと思うんだけど、今回はどういう感じだったの?
マナ「今回は、ちゃんとアメリカの地に足が着いたって感じ。SXSWも前回は日本のステージに出たから、日本人として見られるみたいな感じだったんだけど(SXSW内の「Japan Nite」に出演。今年はこの2月にUSのインディーズ・レーベル「BURGER Records」から『PINK』をリリースしたのに伴っての出演)、今回は日本人どうこうっていうのは関係なく、ひとつのミュージシャンとしてCHAIを観てもらえたのも大きかったし。ちゃんと一歩目が踏めたかなって感じだった」
カナ「アメリカで初めてリリースができたのも嬉しかったけど、そのレーベルの周りのアーティストも含め、関係者の人達もファンの人達もCHAIのことを凄く好きになってくれたんだなってことが凄く感じられて。もうね、本当に愛をいっぱい感じたんだよね」
マナ「すっごい感じた!」
ユナ「愛が凄かったよね!」
カナ「で、たくさんの愛を感じて帰りたくなくなって(笑)。マナも言ってたけど、やっとアメリカで活動する一歩が踏み出せたのかなっていうのは凄く感じたな。何より向こうのみんなが『CHAI、凄くいいよ!』ってみんなが言ってくれたから、自信になった」
マナ「やっぱり、ちゃんとアメリカでリリースした上でツアーを回れたっていうのは大きいよね」
■向こうの人達にはどんなことを言われたの?
全員「(声を揃えて)『Fucking awesome!』」
■(笑)「めっちゃくちゃカッコいい、最高!」と。
ユナ「Fuckingついてる!と思って、凄い嬉しくて(笑)」
ユウキ「最初わかんなかったの、それがいいのか悪いのかわかんなくて戸惑ったんだけど、『凄くいいって意味だよ、最上級だよ』って教えてもらって。ほんと、凄く嬉しかったよね」
ユナ「あと、『目をつぶってたら黒人の音楽みたい』って」
マネージャー「『次世代のTalking Headsだ』とも言われてたよね」
■あー、それは凄い褒め言葉だね。
ユウキ「そう! めっちゃ嬉しかった! というか感動したよね?」
マナ&カナ&ユナ「ね!!!」
■でも、今のアメリカって、ラッパーはどんどん新世代が出てスターになってるけど、バンドでイキがいい人達っていない状況じゃない? そういう部分は向こうで何か感じることはなかったの?
マナ「それはある。ラジオとかで流れてくる音楽が本当にバンドサウンド少ないから、やっぱりバンドはあんまり生き生きしてないんだなってわかる。でもそういうのもCHAIが覆したいし、だからFucking awesome!って言ってくれる人がたくさんいて嬉しかったし。アメリカに行ってさらに強く思ったのは、本っ当にちゃんといい曲を作りたいってことで」
(続きは本誌をチェック!)
text by有泉智子