Posted on 2012.03.21 by MUSICA編集部

EARTH×HEART LIVE 2012スペシャル対談  フィッシュマンズ茂木欣一×サカナクション山口一郎

『2012年4月号 Vol.60』 P49に掲載

この対談は、待望の共演イベントが実現することを祝福するべく実現したものである。バンド名が「さかなもの」であるというシャレもあるし、クラブシーンとロックシーンを自由に繋ぎながら明日のシーンへと先導するバンドとして、両者の役割は時代を超えて見事にシンクロしている。そんなフィッシュマンズとサカナクションのエンジン同士が語り尽くす対談である。
 

 ■念願のライヴコラボレーション、念願の対談だと思うんですけど。まずは後輩の一郎から、欣ちゃんとフィッシュマンズへの愛を語ってもらえますか?

山口一郎(サカナクション)「僕は高校の頃からずっとフィッシュマンズを聴いてきてるんですけど、僕の中でのフィッシュマンズって、『ザ・東京』っていうイメージなんですよね。東京の若者達ってこういう感じなんだろうなって思ってました。僕が初めてフィッシュマンズの曲で聴いたのが、“Go Go Round This World!”なんです。あの曲を聴いた時に、『誰だこの人達? 日本人なの?』って思ったし、『歌ってる人は女の人かな?』とも思ったし、とにかく衝撃で。当時僕もバンドやってて、日本のシーン、日本の音楽っていうものに馴染めなかったんですよ。でもフィッシュマンズのおかげで、『日本にもこんなに面白いことをやってる人達がいるし、それでシーンを確立してるんだな。東京って街は面白そうだな』って思って」

茂木欣一(フィッシュマンズ)「うわぁ~、すんごい光栄なことだよね」

■欣ちゃんにとって、サカナクションはどういう音楽なんですか?

茂木「最初に聴いたのは、スカパラの谷中さんが教えてくれたのがきっかけだったの。『サカナクションっていう面白いバンドがいてさ』って、僕にCDを聴かせてくれて。“ナイトフィッシングイズグッド”を聴いた時、『面白いことやってる人がいる!』と思って衝撃だったんですよ。(中略)僕もフィッシュマンズやってる時は、山口くんみたいに『日本のシーンの音って、もっと変わらないかな』って思いながらやってたところもあったから。だから、サカナクションの音は面白いなって思った。僕からすると、サカナクションこそが今、東京の色を塗り替えてる感じなんだよね」 (続く)


【イベント情報】
EARTH×HEART LIVE 2012 
2012年4月15日@さいたまスーパーアリーナ
出演:フィッシュマンズ(ゲストボーカル:の子、原田郁子) /サカナクション

Text by 鹿野 淳

続きは本誌をチェック! 『2012年4月号 Vol.60』のご購入はこちら