Posted on 2012.08.14 by MUSICA編集部

THE DEEP STORY OF ONE OKE ROCK-#3 Tomoya 新世代のカリスマバンド、ONE OK ROCK 初の全員個別インタヴューにて、今に至る軌跡を徹底的に紐解く決定版大特集!!

「バンドの中の俺」みたいなものがあるんです。
バンドが今の俺を100%発揮できる唯一の場所であって、
一歩バンドを出ちゃうと、俺自身があるのかどうかもわからないです

■一番最初に一番難しい質問をしちゃうんですけど、Tomoyaにとって「Tomoya」ってどういう人なのか、教えてもらえますか?

「俺は、凝り性ですね。1個やり出したらとことんやらないと気が済まない人で、なんでもやりたがるから趣味も多いし……生きてて、面白いことをやらずに死ぬのは損だと思ってるので。結構、人が面白いと言ったこととかは全部やるようにしてるんですけど(笑)めったにできない経験とかは絶対やりたいっていうタイプです」

■自分がやりたいと思ったことはやる、と。しかも、ただ単にやるだけじゃなくて、ちゃんと凝ってやるっていう。

「そうですね。とことんやらないとわからないことってやっぱりあると思うんで。東京マラソンとかもそうで、走り切った後の何かっていうのがめっちゃ気になるタイプなので。それをやりたい、やってみるという」

■そもそもTomoyaって、こうして音楽を好きになる前はどういう少年だったんですか?

「めっちゃ真面目でしたよ、俺。小学校と中学校は割と頭がよくて(笑)」

■ちょっと待て。完全に過去形にすることによって、暗に今の自分はバカだって言ったよね。ね。

「はははは! でも、高校行ってバンド組んでから、勉強とか一切しなくなって。上から5番だったのが、真逆で下から5番目になっちゃったんです(笑)。あと、性格からなのかわからないですけど、習い事は多かったですね。野球もやってたし、テニスも水泳もやってて」

■それは、習わされてるんじゃなくて、自分からなんでもやりたくなっちゃうんだ?

「半分くらいは兄ちゃんの影響とかもあったりしましたけどね。でも、それでドラムを始めたいってなっていって。中学校の時に吹奏楽部に入ったんですよ。で、パーカッションをちょいちょいやり初めて。ドラムセットもあったんですけど、先輩とかがやっちゃうので、ドラムセットは叩く機会がなかったんですよね」

■あれはヒーローの居場所だからね。

「はい(笑)。でも、中学校の時の練習は凄くデカかったなって今になって改めて思いますね。毎日、嫌でも基礎練習はやってたので。まぁ、そんな感じで好奇心も手伝ってちょっとずつドラムやり始めて。で、兄ちゃんが3つ上なんですけど、兄ちゃんが高校入ってバンド組んだんです。その影響でバンドものを聴き始めて――最初の出会いはハイスタ(Hi-STANDARD)だったんですけど、兄ちゃんが聴いてるのをずっと一緒に聴いててバンドを好きになって。兄ちゃんの影響は相当デカいですね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.08.13 by MUSICA編集部

THE DEEP STORY OF ONE OKE ROCK-#2 Ryota 新世代のカリスマバンド、ONE OK ROCK 初の全員個別インタヴューにて、今に至る軌跡を徹底的に紐解く決定版大特集!!

Takaが一度「辞める」って言い出したことがあったんですけど、その時も何とか繋ぎ止めました。
俺、このバンドだけは壊さないようにします、何があっても。
このバンドが壊れたら、たぶん俺が壊れてしまうから

MUSICA9月号 P.28に掲載

■まずは、Ryotaにとって「Ryota」っていう人はどんな人だと思いますか?

「俺っていう人? うーん……昔から『やる』って決めたら何でも最後までやってたタイプですね。自分のやりたいことは何があっても絶対やるっていう人。自分の中で1回やるって決めたことはちゃんとやり遂げないと、ずっとムズムズするんですよ。負けず嫌いでもあるし……だからベースもToruにベース渡された時からずーっと練習してます。練習しないとバンドに残れないとも思ってるし、今も。俺、すぐクビになると思ってたんで」

■どうして?

「一番初めにスタジオに入った時、俺だけなんもできなくて。他のメンバーはずっと前から楽器触ってたし、俺が一番年下だったし、『このままだと普通にメンバーチェンジさせられる可能性あるかも』って思ったんですよね。そこからもう必死に練習したんですけど」

■バンド始めるまでは、どういう気持ちで生きていたんですか。

「俺、Toruにバンド誘われるまでロックも聴いたことなくて、ヒップホップをめっちゃ聴いてたんですよ。体動かすことが好きで、ダンスをずっとしてたんで。仕事としてもやってたし、ずっとダンサーになるんだと思ってたんですけど」

■子供の頃からそう思ってたの?

「そうですね。幼稚園の時から、本っ当に毎日ダンスしかやってなかった(笑)。学校終わるとスクール行って練習して……っていうのを幼稚園から中学までずーっと続けてて。でも、中学になって『この先、俺は何をしていくのかな?』って考えた時に、『ダンサーやって……で、どうなるんだろう?』っていうハテナが出てきたんですよね。しかも、たまたまその頃ずっと活動してた(ダンスの)グループが解散になって、考える時間もできて。で、Toruとどうしようか?って悩んでたんですけど……Toruは昔からギターとかに興味があったから、その時すでにエレキ買ってバ~ッと弾いてて。俺はそれ見ながら『へぇ、頑張って弾いてんなぁ』とか思ってたんですけど(笑)」

■Ryota自身はそこに興味なかったんだ?

「全然なかったですね(笑)。で、(ダンスの)グループが解散になった時に、Toruから急に『バンドしたい』って言われて。………今でもめちゃめちゃ覚えてるんですけど、寮で寝てたらToruにいきなり起こされて、『Ryota、バンド組もうや』って言われて。もう眠いし、『何言ってんの?』って感じで全っ然意味わかんなくて」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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Posted on 2012.08.13 by MUSICA編集部

THE DEEP STORY OF ONE OK ROCK-#1 Taka 新世代のカリスマバンド、ONE OK ROCK 初の全員個別インタヴューにて、今に至る軌跡を徹底的に紐解く決定版大特集!!

俺の何をわかって俺と話してるんだ?って、ずっと思ってました。
自分の名前よりも先に「森さんの息子さん」って紹介されて悔しいとか、
見た目だけで判断してほしくないっていう気持ちが常にあって。
いつかはそれをひっくり返してやりたくてバンドを始めたんです

MUSICA9月号 P.14に掲載

■まず初めに、Takaにとって「ONE OK ROCKのTaka」という存在がどういう人間なのか、教えてください。

「僕にとって僕は……バンドに救われた人、かな。たぶんバンドをやっていなかったら、ただのどうしようもない奴だったと思うので。上手いことバンドに救われて、今になって生まれて初めて、物事が順調に進んでいる感じですかね」

■バンドに救われたっていうのは、自分自身のことを理解したり、コントロールしたりするのが難しい自分がいて、それができるようになったってこと?

「そうですね。思ったことをすぐ口に出したくなるというか、基本的にあまりスマートな人間ではないので(笑)」

■自分の中で「そんなこと言わなきゃいいじゃん」とか「考えなきゃいいじゃん」みたいなことをどうしてもやっちゃうんだ?

「直で入ってくるんですよね。アンプ直結(笑)。心身ともにエフェクターがないので、常に直結なんです。解釈して出すっていうのができないんですよね」

■それはヤバいね。社会不適応の99%はそれだからね。

「だんだんできるようにはなってきたんですけどね(笑)。でもそれは自分でもどうしようもなかった。バンドがいろいろ俺に教えてくれるんです。どうしても溜め込んでると壊れちゃうっていうか。自分がバンドマンとかヴォーカルとして存在しているからこそ、そういうことを理解してくれる人が周りで一緒にいてくれる感じがするので。バンドをやっていなかったら、ただのバカだったような気がします」

■じゃあ、今はそういうことも含めて、音楽を作ったりフロントマンになれる才能を持っている自分に感謝してるというか。

「まぁ、自分がフロントマンとしていいかどうかはわからないですけど……でも、このバンドの世界で自由に楽しく戦っていける気持ちはあるので。それは、持って生まれてこられたことに感謝してますね」

(続きは本誌をチェック!)

text by 鹿野 淳

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